6:45 駄荷集会所 晴れ 気温5度
7:10 25番鉄塔
7:35 作業道
7:50 23番
8:25 作業道終点
8:30 22番
9:35 19番
10:40 18番
12:10 展望地
12:25 15番
12:40 760m三角点
14:25 日の平山
14:55 論田の頭
15:05 五本桂
15:25 林道
16:25 駄荷集会所
駄荷集会所を出発。東側の駄荷集落の山の向こうが明るくなり始めた。タニノ谷の下流側の先に紅葉した女鹿平山が見える。県道296号線を進むと、女鹿平山に日が当たり始めた。道路際にコンクリートの小社が祀ってある。
県道から林道に入る。ツリバナの赤い実がぶら下がる。マタタビの実がたくさん生っていた。ムラサキシキブが実を付ける。ジグザグ道の西端に25番鉄塔への標柱がある。そこからスギ林の山道に入る。綺麗に枝打ちされたスギの木が林立している。
5分ほどで石垣の上の25番鉄塔に出た。鉄塔の先に日が当たる女鹿平山が見える。山頂の右側に虹が掛かっていた。日当たりにサルトリイバラの赤い実が残っていた。スギ林の山道を進み、5分ほどで24番鉄塔に出る。林の中で展望は無い。
ツリバナ |
|
24番鉄塔から10分余りで作業道に出た。イノシシが掘り返した跡がある。アキノタムラソウが残る。23番へ上がる道が無く、作業道の分岐を南へ進み、途中から尾根を下り、植林地の23番鉄塔に出る。23番鉄塔の西側に作業道が通っていた。
23番から作業道を北へ進み分岐を過ぎてさらに北へ進むと終点。オタカラコウ、キクバヤマボクチ、フユイチゴの赤い実がある。きれいに枝打ちされたスギ林が並ぶ。作業道終点からササ原を登り5分ほどで林の中の22番鉄塔に出る。
22番鉄塔から山道を進む。林の向こうに十方山が見える。尾根から急坂を下る。木の階段が付けられているが滑りやすい。高低差100mほど下り21番鉄塔に出るが、樹林の中で展望は無い。石垣が組まれている。
マタタビ |
|
小松原橋付近から上がる谷へ下る。火の用心のプレートが下がる。山中の小尾根に石垣が組まれていた。何故こんな所に石垣があるのか不明。石垣の上から山道を下る。頭上に送電線が見える。谷へ下ると上流に石垣が見える。山道の跡だろうか。
尾根側へ進むと吉和村の境界柱があった。スギ林を進むと19,20、21番を示す標柱が二本ある。20番鉄塔に出る。20番から山道を進むとクリの木にクマ棚があり、爪痕もあった。クリのイガが付いた枝が散乱していた。そこから19番に出た所で山道が消失。
19番鉄塔から東側の尾根へ進む。樹林の間から北側に18番鉄塔が見える。オオズエ谷へ下り、左谷の途中から急な尾根を登る。19番から50分ほどで18番鉄塔に出た。山道が西側から18番に上がっていた。樹林の間からキリイシのタキが見える。18番で一休み。
クリの枝が散乱 |
|
西から18番鉄塔に上がる山道 |
|
ムラサキシキブ |
|
山道を進む。前方に4本鉄塔が見える。手前から17,16、15、14番鉄塔のようだ。ヤブコウジが赤い実を付ける。倒木が道を塞ぐ。キリイシのタキから奥三ツ倉へ上がる尾根が見える。17、18を示す標柱がある。スギ林を下ると標柱が倒れていた。
標柱が短い間隔で立ててある。山道はコダニの谷左岸へ入る。砂利が混じったコンクリートの山道になる。谷にイノシシの掘り返した跡がある。谷から右岸を登る標柱を過ぎて17番鉄塔に出る。17番から尾根に入り次の標柱に進む。尾根側に踏み跡が入っていた。小さいクマ糞があった。16番鉄塔が見える。
フジキ谷へ下りる途中にもクマ糞があった。谷に大きいカツラの木があり、そこから右岸を登る。登切ると16番鉄塔。古い基礎が四つ残っており、その下側に新たな鉄塔がある。基礎のコンクリートは劣化し割れていた。
クマ糞 |
|
割れた鉄塔の基礎 16番鉄塔の上側 |
|
アキノタムラソウ |
|
立岩のプレート |
|
コンペイ谷に下り、右岸を登ると展望が開けてくる。吉和川の上流方向と16番鉄塔が見える。女鹿平山と三角の冠山が見える。十方山登山口に駐車する車が見える。黒ダキ山の頭が見える。展望地から少し進むと、国有林名「立岩」と書かれたプレートがあった。その向かいに古い鉄塔の鉄骨が置かれていた。
15番、14番鉄塔が見える。キリイシのタキの尾根の右手に内黒山が見える。正面に十方山と大谷川水源の谷が見える。左に三ツ倉が見える。イヨキリ谷へ下る。右岸を登り15番鉄塔に出る。ここも古い基礎の下側に新たに鉄塔が立てられていた。古い基礎のコンクリートは砕けてその中に鉄骨が残っていた。
山道は14番鉄塔へ続いている。一休みして鉄塔道と分かれて尾根を登る。ミヤマシキミがツボミを付ける。ほどなく落葉に埋まりかけた760m三角点に出る。緩やかなスギ林の尾根を登る。植林地の下はクロモジの黄葉で埋まる。チゴユリの黒い実が残っていた。
三ツ倉 |
|
オタカラコウ |
|
クマの爪痕 |
|
この先のブナに鋼のロープが掛かる |
|
スギ林は枝打ちされ、間伐の丸太と枝が散乱する。オトコヨウゾメの赤い実が残る。コアジサイ、ウリカエデの黄葉、イロハモミジは葉が半分紅葉していた。イヌブナの幼木が生える。落葉にスギとヒノキが混ざる。ウリハダカエデの赤い絨毯を踏む。900mを越えた所にクマ糞があった。立岩山が見える。
座り岩で一休み。大岩を過ぎたところのクリの木に新しい爪痕があった。1000m手前に鋼のロープが掛けられたブナがあった。細い雑木が多い中に大きいブナがあった。イタヤカエデの黄葉が目立つ。ブナは黄色と赤に輝く。三角点から1時間半ほどで登山道に出て、ほどなく日の平山。
ササ薮を下る。ウリハダカエデが赤く輝く。イガの付いたクリの木の枝が散乱し、幹に真新しい爪痕が残っていた。ハウチワカエデが黄色に輝く。30分ほどで論田の頭。さらに10分ほどで五本桂の三角点。三角点は尾根上でなく西寄りのスギ林下にある。
尾根を下り、途中から林道に下りる。作業道があちこちに入っている。林道をジグザグに進み分岐の箱罠の所に出る。マムシグサの実がある。林道駄荷線の入口まで下りる。オオハンゴンソウが咲いていた。駄荷集落の上の山は夕日に染まっていた。
林道駄荷線の箱罠 |
|
オトコヨウゾメ |
|
チゴユリ |
|
ミヤマシキミ |
|
ヤブコウジ |
|
キクバヤマボクチ |
|
サルトリイバラ |
|
フユイチゴ |
|
クロモジ |
|
マムシグサ |
|
オオハンゴンソウ |
|
|
|
|
■地名考
「芸藩通志」吉和村絵図に駄荷の地名はない
吉和川の立野付近から上流に駄荷の地名は見られない。
立野、新宮、河内
熊野城跡は805m三角点を城山と呼んでいる。
熊野城跡の対岸にも古城跡が見られる。
ヒノ谷の左岸に牛田、熊崎の地名が見える。
その対岸に西願寺、帖落寺が見える。
田中原はスキー場の南辺りである。
右岸に石原の地名が見えるがダニノ谷付近に駄荷の地名は見えない。
立野から上流の地名
「芸藩通志」吉和村絵図 |
|
バリタリマキ(ミズナラ)
(広島県佐伯郡吉和村方言)
広島県佐伯郡吉和村で、みずならの木。炭に焼こうとするとじゅうじゅうと水を出す。バリは尿をすること(『民俗語彙データベース』)
バリタレノキとも呼ぶ(広島県)。
山口 小便をバル
柳井 ヨバリ 夜+バル 寝小便
広島 屁をヒル
宮崎 小便バル
高知 よばる 寝小便する・漏れる
(『昔の茨城弁集』から)
『放る』(まる)。
くすまゆん:糞をする:沖縄。『糞をまる意味』意味。
ばりをつく:小便をする:宮城。近世語。
ばりをはしよる:女が立ち小便する:福井。『はしよる』は『端折る』(和服の褄(ツマ)などを折りかかげて帯に挟む)の意味。
ばる:小便する:島根・広島・山口・高知・福岡・宮崎。
『ま』と『ば』は音通するが名詞形としての『ばり』の存在によって生まれた方言とも見られる。
ばる:大便をする:高知。
・まる:大小便をする:岩手・長野。
まる:小便する:岩手・長野・愛知・島根・福岡・熊本。
・まる:沖縄宮古島。
・むる::茨城。
マル、バルは全国で使われているようだ。
バリ 小便 古語ゆばりの転 関東・中部・近畿・中国・四国・九州など。
ゆまり 「ゆ」は湯、「まり」は排泄する意の動詞。「ま(放)る」の連用形の名詞化。小便。ゆばり。いばり。
「伊弉諾尊乃ち大樹に向つてゆまる」(日本書紀)。
ゆばりは、「ゆまり」の音変化
「マル マリ バル バリ」は、古代から使用されていた。
ユマリがユバリ、ヨバリ(夜バリ)などのように変化したと思われる。
アイヌ語、paru
パル は、「あおぐ」「振って散らす」の意。
murhi rera paru ムルヒ・レラ・パル
糠が風で飛ばされる
par パル 花が散る
ko-ho-parparu コホパルパル 陰部を見せる
ho-par-paru ホパルパル 着物をばたばたさせる
par パル 口・入口
カシミール3Dデータ
総沿面距離16.8km
標高差529m
区間沿面距離
駄荷
↓ 8.6km
三ノ原立岩三角点
↓ 1.6km
日の平山
↓ 1.0km
論田の頭
↓ 5.6km
駄荷
|