6:10 中津谷 晴れ 気温18度
6:25 不栗付橋
7:05 出合橋
7:55 奥出合橋
9:00 小川林道終点
9:40 水源標柱
9:45 冠山南登山道分岐
10:10 冠山
11:20 クルソン谷落口
11:50 冠山登山口
12:10 汐原
12:35 中津谷
中津谷から国道488号線を進む。中津谷川の水量はそれほど多くない。オオマチ谷を過ぎた先で、倒木が国道を塞いでいた。台風で倒れたようだ。その先に鉄塔へ上がる道がある。不栗付橋を渡ると、ここにも鉄塔への道がある。左岸を進む。
トロン谷へ下りる道がある。以前は下に橋が架かっていたが、今はどうなっているだろうか。サカサデノ谷は岩の小谷である。ウオキリ谷落口の上流に、鉄の橋が架かっているが、鉄板で塞がれている。
小川、オモ川の合流点に出る。小川全域はフライ専用エリアとなっている。1時間ほどで出合橋に到着。川は静かであった。小川林道に入る。大きいヒキガエルが濡れた道路に寝そべる。
ミツバウツギ |
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ベニバナボロギク |
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橋に出ると林道工事の看板がある。3465万円で林道魚切線の工事が行われている。工期は年末まで。3年前にはチャウズ谷落口北の尾根上が終点だったから、今はもっと西へ延びているだろう。
小川右岸に入ると進入禁止の柵がある。左右に植林された杉が伸びはじめ、車道を草が覆いはじめている。シシウドと同じ位の高さのウバユリがある。アシガ谷付近で橋を渡り、左岸を進む。ここにもヒキガエルが林道に出ている。ミズノミ谷を過ぎ、出合橋から50分ほどで奥出合橋。
シナノキ谷左岸に林道が入る。この谷にはシナノキは無いようだ。ヤマハンノキの茂る出合で一休み。シラグチ谷左岸を進む。コブドチ谷は入口に小滝があり、左岸に踏み跡がある。谷の奥には珍しくオヒョウニレがある。ケブタの谷が下りるウマダテ橋を渡り、毛部田橋を渡る。
ヌルデ |
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オトコエシ |
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ケブタの谷をUターンして、ブドウゴヤ谷に入る。ウシロカムリ山、冠山が見えてくる。ブドウゴヤ谷を渡ると林道終点。「クマに注意」「冠山登山道」の標柱がある。林道からホン谷の山道に入る。
山道に沿って、黄色のテープが続いている。何度か谷を渡る。40分ほどで水源の朽ちた標柱に出た。この辺り、大沼ヶ原と呼ぶ。潅木帯を抜けて、冠山南登山道に出た。木に「→小川林道」のテープが巻いてある。すぐ先の南側に源流碑がある。
ササ原を進み30分ほどで山頂に到着。展望地に出ると風が強く、寒いほどだった。恐羅漢山、十方山の峯が見える。早々にクルソン谷へ下る。強風でブナの実がたくさん落ちてる。キハダの、まだ緑色の実も多く落ちている。
ミカエリソウ |
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170cmのウバユリ |
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1時間ほどでクルソン谷落口。するどい機械音が山に響く。おそらく魚切林道の工事だろう。、林道は大分西へ進んでいるようだ。木橋を渡り、植林地に入る。エンコウ谷、チャウズ谷、ヒキアゲ谷を通り、タキガ休ミの懸崖を下る。
山頂から1時間半ほどで登山口に出た。汐原から国道の遊歩道を進む。中津谷の615三角点に寄ってみたが、見当たらなかった。
ツリフネソウ |
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キツリフネ |
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林道のヒキガエル |
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チドリノキ |
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アサクラザンショウ |
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ツリバナ |
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ヤマハンノキ |
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クマシデ |
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サルナシ |
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ヤマブドウ |
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アケボノソウ |
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アキチョウジ |
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■地名考
日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。
アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。
西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と思われ、またアイヌ語地名が存在することは、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。
吉和には旧石器から縄文、弥生、古墳、中世へと継続する遺跡がある。縄文期に形成された地名は、現代に引き継がれたと考えられる。
冠山の呼び名は『西中国山地』に次のようにある。
★1725年『吉和村御建野山腰林帳』
「高そん加むり山」
★1825年『芸藩通志』吉和村絵図
「冠山」
★江戸末期『吉和村絵図』
「カンムリ」
「ウシロカムリ」
「高そん加むり山」は冠山のことで、「高そん加むり山」「ウシロカムリ」から類推すると、「冠山」は「カムリヤマ」と呼ばれていたと思われる。
●冠山(カムリヤマ)
●冠山(カンムリヤマ)
●高そん加むり山(コウソンカムリヤマ)
●ウシロカムリヤマ(後冠山)
クルソン佛岩は『吉和村御建野山腰林帳』(1725年)に「来留尊佛」、『佐伯郡廿ヶ村郷邑記』(1806年)『安芸国佐伯郡図』(1810年)には「クルソン仏石」の名がある(『西中国山地』)。
●クルソン佛(クルソンホトケ)
●クルソン佛石(クルソンホトケイシ)
●クルソン谷
西中国山地で狼地名と思われるものがいくつかある。
狼岩・オセキガ峠・オオゼリ・香仙原・小瀬川など。
●狼岩(オオカミイワ)
●オセキガ峠(オセキガタオ=沼長トロ山西)
●オオゼリ(安蔵寺山)
●小瀬川(オゼガワ)
カシミール3Dデータ
総沿面距離18.9km
標高差733m
区間沿面距離
中津谷
↓ 4.5km
出合橋
↓ 6.3km
林道終点
↓ 1.8km
冠山
↓ 4.9km
汐原
↓ 1.4km
中津谷
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