6:20 ミギ谷林道入口 晴れ 気温9度
7:00 谷入口
8:15 尾根
9:05 寺屋敷
10:15 ジャレ入口
10:25 ホンノボリ
11:50 鹿足河内
13:20 ミギ谷堰堤
13:40 林道入口
ミギ谷林道入口を出発。雨後で道は濡れている。ミギ谷は深く、林道は山腹を通る。ウツギやガマズミが咲き始める。6年前より林道が延長していた。少し引き返して、ミギ谷へ下りる。小谷の入口右岸に石垣がある。石垣の上に上がって右岸を進むと、上が伐採されていた。上がってみると林道が通り、奥に堰堤が作られていた。
林道は堰堤までで、堰堤の上流に小滝がある。左岸に細い山道が通っていた。道は小滝を巻いて通り、朽ちたハシゴが掛けてある。山道はスギの植林地を通る。途中、炭焼跡があり、谷別れを右へ進む。道はワサビの葉の谷に下りると終わる。谷一面にワサビの葉が覆っていた。
オオカメノキ |
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ツボミのオトコヨウゾメ |
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ワサビ谷を抜けると水源の谷になる。水源に真っ直ぐ伸びた天然スギが点々とある。尾根に上がると、周囲4.3mの大きいブナがある。この尾根上には大きいブナが所々ある。ササ尾根を北に進むと、尾根の西面に天然スギがまとまってある。この辺りを尺丈杉と呼ぶ。
尺丈杉を過ぎてクロモジの小尾根を少し下ると、ヒノキの植林地になっている。小谷を登って再び尾根に出た。ササが花穂を付けていた。そこから少し先の尾根上のササが枯れたようになったいた。尾根の南側にブナがあり、そこから東側は広い平坦地になっている。ここを寺屋敷と呼ぶ。
尾根を少し南に進むと、展望地に出る。小五郎山が眼前にあり、左に冠山、右に鬼ヶ城山、羅漢山が見える。下っていくとオオカメノキが咲いていたが、オトコヨウゾメはまだツボミ。ジャレの谷へ下る。崖下の水流に出た所で一休み。大分下った所に石積みがあり、ワサビの葉が残っていた。下るに連れてワサビ田跡の石積みが続く。
谷で涼むシマヘビ |
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ホン谷水源を登る。左岸に踏み跡がある。山道を進みホンノボリとノボリの谷の分岐に出た。左のノボリの谷に入る。入口はワサビの葉で覆われている。滝の右岸を巻く。次の谷の別れを左に進む。入口に小滝がある。シマヘビが水に入って涼んでいた。蛇のようなドバミミズが跳ねる。谷の水源にワサビの葉が続く。
谷の跡が消えた所でササの斜面を登る。1037ピーク東の尾根に上がりと、ピーク近くに土塁があった。ほどなく1037ピークに出た。点名は鹿足河内。西面のヒノキ林の下で休んだ。南側に土塁が延びており、ササの山道がある。山頂からの展望は無い。
ウツギ |
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西の尾根を進み、シモガ谷水源に降りる。下るとスギ林があり、その下はワサビの葉で覆われていた。まるでワサビ畑のようであった。下ると谷はワサビの葉で埋め尽くされている。ワサビ田は石積みのある滝の所で終わり、左岸の山道を進む。
山道は滝を回りこんで滝の下流に下りる。そこもワサビ田であった。上流にシモガ谷左谷の高い滝が見える。左岸の山道を少し下ると道は右岸に渡る。山道はミギ谷の堰堤下に出た。ミギ谷を渡るとミギ谷林道へ上がる踏み跡がある。出発点に戻ってみると釣り人が入っていた。小さいヤマメが一匹釣れただけだったと言う。
鹿足河内川に掲示板があり、次のように記されている。
ヤマシャクヤク |
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フデリンドウ |
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ニリンソウ |
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クロモジ |
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ヤマルリソウ |
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イカリソウ |
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ヒメレンゲ |
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ミヤマハコベ |
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ムラサキケマン |
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エンレイソウ |
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■地名考
日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。
アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。
西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と思われ、またアイヌ語地名が存在することは、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。
周辺には鹿足河内川川口に迫遺跡、五味田遺跡があり、サヌカイト片、石鏃が出土している。ほかの周辺遺跡でも狩猟具の出土が多い。縄文時代から奥山に分け入り、狩猟を中心とした生活が営まれ、そのころから地名が定着したと考えられる。
鹿足河内川川口周辺の縄文遺跡
★迫遺跡(サコ) 六日市久保田
サヌカイト片
★五味田遺跡(ゴミタ) 六日市野中
石鏃
★九郎原T遺跡(クロウバラ) 九郎原溝手
縄文土器・石錘・スクレイパー・石斧・石鏃
★九郎原U遺跡(クロウバラ) 藏木九郎原
縄文土器・石斧
★藏木観音堂下遺跡(クラキカンノンドウ) 藏木利光
石匙・石斧
★旧役場屋敷遺跡 藏木藤根
石鏃
★沖番遺跡(オキバン) 六日市九郎原沖番
打製石斧・サヌカイト
★河内遺跡(コウチ) 注連川河内
石器・打製石斧
★堂面遺跡(ドウメン) 六日市注連川
縄文土器
★田丸遺跡(タマル) 真田田丸
縄文土器
★星坂遺跡(ホシザカ) 田野原星坂
縄文土器
●ミギ谷
●尺丈杉(シャクジョウスギ)
●寺屋敷(テラヤシキ)
ブツジョウの谷水源の尾根の平坦地。
●鹿足河内川(カノアシゴウチカワ)
●ホンノボリ
●ノボリ
●ホン谷
●シモガ谷
●ジャレ
●カワヒラ
カシミール3Dデータ
総沿面距離9.6km
標高差428m
区間沿面距離
ミギ谷林道入口
↓ 3.9km
寺屋敷
↓ 1.1km
ジャレ入口
↓ 1.4km
鹿足河内
↓ 3.2km
林道入口
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