7:20 柴木出発 晴れ 気温−3度
フユイチゴ |
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8:25 二谷
8:55 黒渕
9:35 蛇杉橋
10:45 689P
11:50 800三角点
13:35 サバノ頭
14:15 オオキビレ
14:35 薮ヶ迫山分岐
15:30 589P
16:00 柴木
駐車場を出発、柴木川左岸を上がる。三段峡の奥にサバノ頭が見える。柴木発電所(柴木川第一発電所)の横を通り、三段峡に入る。
竜の口の入口に姉妹滝がある。姉妹滝に降りるのがセイカク谷である。
「三段峡の右岸にセイカク谷というのがある。横川から柴木へ帰る途中、柴木西善寺の住職セイカクさんが迷いこんだ谷」(「西中国山地」桑原良敏)という。
雪の遊歩道を進む。五立の岩壁に日が差す。五立の下のトンネルを抜けると皆実高校遭難碑、新しい花が手向けてあった。女夫淵の上手にツエオクエキの谷が降りている。そこから先が石樋、岩の廊下が続く。
前方上の天狗岩に日が当たり始めた。左岸の水たまりが凍っていた。ぐるの瀬を回りこむと、右岸に二谷が降りている。天狗岩の下に大岩がある。上から落ちてきたものであろうか。向山が見える。
シロダモ |
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黒渕の渡船場へ降りてみた。両岸の岩壁が門のように立っている。黒渕への入口である。上から黒渕を見ると、相当土砂が堆積している。黒渕荘へ入るつり橋は閉じられ、橋の板が取り外されている。シロダモが赤い実を付けていた。日の当たる遊歩道にフユイチゴの実があった。
サバノ頭から降りる尾根の末端の東端に仏岩がある。北西に真っ直ぐ伸びる尾根の末端の道を進む。蛇杉橋の手前で、工事のため通行止めとなっていた。橋の袂にサカキであろうか、黒い実を付けていた。
日が差す橋を渡り、急な尾根に取り付いた。10分ほど登ると緩やかな尾根になる。尾根の先端が真下の谷へ崩れていた。蛇杉橋から1時間ほどで689ピーク。この辺りから踏み跡がある。黒渕荘側へ降りる踏み跡であろうか。林越にサバノ頭が見える。
4mブナのある斜面に出た。ヒノキ林に入ると800.1三角点。少し登って大岩を左に回りこむと展望地に出る。
向山と向真入山の間にミズナシ川が上がり、その先に雪を被らない深入山が見える。眼下の三段峡を見ると、今登通ってきた蛇杉橋と南峰橋が見える。少し戻って岩上に出ると、三段峡入口が見えた。
サカキ |
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ツルリンドウ |
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スギ林を登り、上の林道に出た。サバノ頭の東を回る林道から展望がある。林道終点から尾根を登る。山頂手前から、今登ってきた尾根を見渡せる所がある。蛇杉橋から4時間ほどでサバノ頭到着。山頂北の展望岩で休憩。
澄み切った展望だった。恐羅漢山は林越になるが、中ノ川山、砥石川山、野田原の頭、比尻山、高岳、苅尾山、掛津山と続く。深入山と向山の間に、阿佐山塊の瑞穂ハイランドと才乙スキー場がはっきりと見えた。
スギ林を下った。恐羅漢山が林から覗く。雪の深くない林道に出た。気温0度の道は雪が堅い。大平山から大箒山への展望がある。山頂から30分ほどでオオキビレ、道標がある。「神の丘」の道標もある。
オオキビレから20分で薮ヶ迫山分岐、ここから柴木へ下る登山道へ入る。少し下ると、林道と接する。さらに下ると市間山への展望がある。先週歩いた、上本郷から市間山へ上る尾根が見える。登山道に入って1時間半ほどで柴木へ帰着した。
■地名考
●カシラとアタマ
サバノ頭は「サバノアタマ」と呼ぶ。サバノ頭は国土地理院の点名では「鯖ノ頭」となっているが、「鯖の頭」ではない。「西中国山地」の語尾が「頭」の地名に「生山頭」「野田原の頭」「彦八の頭」「丸子頭」「論田の頭」「ハチガ谷の頭」などがあるが、すべて「カシラ」と呼び、「アタマ」と呼んでいるのはサバノ頭だけと思われる。
★生山頭 ナマヤマ谷
★野田原の頭 野田原
★彦八の頭 ヒコハチ谷
★丸子頭 マルコ谷
★論田の頭 トンデ谷
★ハチガ谷の頭 ハチガ谷
カシラと呼ぶ地名は、同じ名の谷がある。「谷の頭にある山」の意と思われる。
カシミールデータ
総沿面距離12.8km
標高差746m
ヤブコウジ |
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区間沿面距離
柴木
↓ 4.6km
蛇杉橋
↓ 1.4km
800三角点
↓ 1.2km
サバノ頭
↓ 2.1km
薮ヶ迫山分岐
↓ 3.5km
柴木
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