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内黒峠…サバノ頭 2004/10/17
内黒峠…内黒山…薮ヶ迫山…サバノ頭…展望岩…内黒峠

■サバノ頭(サバノアタマ)1073m:広島県戸河内

サバノ頭 手前1068峯 恐羅漢公園線から

内黒山、サバノ頭分岐の案内板

 彦八の頭から十方山方向 薮ヶ迫山から

 伐採されたスギ

サバノ頭 林道から

 サバノ頭山頂

ブナ 展望岩手前

二谷 展望岩から

 深入山 展望岩から

ハウチワカエデ 林道で

恐羅漢山 林道から

恐羅漢公園線から

8:15出発 晴れ 15℃

 内黒峠から恐羅漢山よりへ500mほど下った所からサバノ頭を見ると、1068峯のうしろに鯖の頭のように尖って見える。国土地理院の点名は「鯖ノ頭」となっている。
 サバは砂礫土を意味する愛知、岐阜の方言で、山ヌケして押し出された崩壊土がヌケ谷をつくり、崩壊を起こす地点がサバノ頭という。横川、柴木の古老と黒淵莊の主人よりこの山名を聞き出した(「西中国山地」桑原良敏)。
 サバノ頭の西側にキジヤ谷があるが、愛知の方から来た木地師がサバノ頭と呼んでいたのかもしれない。ヌケ谷≠検索すると和歌山と兵庫にあった。

森林開発公団の看板

 内黒峠の標識の後ろにある登山道から登る。20分ほどで内黒山手前の案内板に到着。案内板から50mほど入ったところが内黒山。杉林の中で展望はない。

薮ヶ迫山
三等三角点

 案内板まで戻り、登山道を進む。あちこち掘り返した跡がある。イノシシだろうか。20分ほど登山道を歩くと薮ヶ迫山、サバノ頭、三段峡の分岐を示した案内板に到着。案内板では薮ヶ迫山は「宮里山」になっている。薮ヶ迫山頂上まで林道が通っていた。分岐から50mほどで薮ヶ迫山。頂上には内黒雨量観測中継局がある。平成7年に広島県が設置した。
 ここも林で展望がないが、南東の踏み跡を20mほど降りると、右側に展望岩があった。そこからは彦八の頭から十方山方面へ展望がある。遠くは霞んでぼやけていた。中継局の北側のササの中に三等三角点があった。点名は「宮里」になっている。以前、点名は「滝ヶ谷」だった。近くにあった森林開発公団の看板は「薮ヶ迫公団造林地」になっている。この辺りは昔から薮ヶ迫という地名だったようだ。

「地図上の内黒山の東、1050.3メートルの点称は<滝ヶ谷>である。この小さなピークに山名が必要ならば薮ヶ迫山がよいと思われる。薮ヶ迫はこの付近の地籍名であり、『国郡志御用につき下しらべ書出帳・戸河内村』に御建山として<薮ヶ迫山>と記されていることによる」(「西中国山地」)。

 分岐まで引き返し、林道を通ってサバノ頭へ向かう。すぐに林道が分岐し、「雨量計の丘」の道標があった。林道からはサバノ頭が見え隠れする。その後ろには深入山が霞んでいる。新しい轍があり、巡回しているようだ。進むにつれて、山は伐採され裸になっているところが多い。

9:25 大キビレ 神の丘

 三叉路の分岐には、神の丘、大キビレの標識があった。「神の丘」というイメージはどこにもないのだが。

9:45 鞍部
 大キビレから20分ほどで1068峯とサバノ頭の鞍部に到着。鞍部にはヤグラのようなものがあるが、真ん中に焚き火の跡があったので、おそらく上にシートでも被せて雨除けにし、暖をとったのだろう。そのヤグラからサバノ頭に向かう踏み跡がある。踏み跡に沿って、杉の伐採跡に苗木が植林されていた。よく見るとクリの木だった。3、4年もすれば実るだろうか。クマは助かるだろうか。今まで自然林を伐採し尽くしてきた罪滅ぼしだろう。

サバノ頭
四等三角点

10:05 サバノ頭
 20分ほどで頂上に着いた。四等三角点をカメラに収めた。国土地理院では点名は「鯖ノ頭」。ここも林で展望はないが、西側に展望岩がある。そこから砥石川山が目前に見えるが、恐羅漢山は林で隠れている。聖湖も見える。砥石川山(トイシゴウヤマ)は砥石郷山ではない。昔は長石山と呼んでいた(「西中国山地」)。

11:10 展望岩
 「西中国山地」で紹介されている850m付近の展望岩まで降りてみた。三段峡の黒淵荘付近へ降りる尾根道の途中にある。展望岩はサバノ頭から尾根を東へ降り、800m標高点(笹ケ迫四等三角点)の手前にある。踏み跡がところどころ消えているが、東へ進めば尾根をはずすことはないだろう。

サンショウ

ヤマウルシ

 尾根道は途中で手前の林道と交差する。急坂を下りると、大きなブナが二本ある。ブナを過ぎると、尾根上に大きな岩が幾つかある所に出るが、木で展望はない。手前の展望岩では東側の端へ10mほど下る必要がある。狭い岩棚の下は、何も遮るものがなく、断崖、絶壁になっている。眼下には三段峡の入口付近から直下の二谷まで展望できる。二谷の底まで高度差300m。猛禽類のオオタカだろうか、二谷の上空を悠然と飛んでいた。

 さらに尾根を少し下って大岩を越えた先に展望岩がある。下の展望岩からは三段峡の核心部が一望できる。滝を流れ落ちる音が身近に迫って聞こえる。蛇杉橋から大淵、出会橋、三段滝辺りだろう。深入山も頭を覗かせている。三段峡の紅葉はまだこれからだろう。

12:05 展望岩出発
12:30 林道
12:55 鞍部
14:05 内黒峠

 しばらく展望岩付近を散策した後、引き返した。20分ほどで林道に出た。えらく早い。東側へ伸びている別の林道へ出たようだ。この林道は茂っている。使われていないようだ。下方にも伸びている。棘のある木を掻き分けながら、50分ほどでヤグラのある鞍部に出た。ここからは楽な林道を歩くだけなので、辺りを散策しながら内黒峠へ出た。この辺りの林道は才ケ谷線という。林道は、2万5千地図に示されているよりもっと延びているようだ。
 帰りに恐羅漢公園線から林道柴木線を通ってみた。内黒山への登山口を確認してみたのだが、二つあった。林道を下って行くと、「旧内黒山登山道入口」の標識があった。林道を登るようになっている。さらに下った所に、「内黒山」の標識があった。ここは登り口から登山道だった。もう少し下ると三段峡の入口に出た。

ツルシキミ

サルトリイバラ

総沿面距離7.5km
標高差292m

区間沿面距離
内黒峠
↓ 0.6km
内黒山
↓ 0.7km
薮ヶ迫山
↓ 2.2km
サバノ頭
↓ 0.9km
展望岩
↓ 1.2km
鞍部(ヤグラ)
↓ 1.9km
内黒峠

内黒山手前の案内板

雨量中継局のアンテナ

サバノ頭へ向かう林道

 神の丘?

鞍部のヤグラ

聖湖 サバノ頭から

 砥石川山 サバノ頭から

三段峡入口 展望岩から

三段峡 展望岩から

ブナ 林道で

ブナ 林道で

林道で

 
ブナ
砥石川山 手前左は中山 サバノ頭から
二谷 展望岩から
那須部落上空2188mから撮影 カシミール3D(ランドサット衛星画像ETM<2002/5/25>+50mメッシュ 28mm画角62°カメラSTD)
登路(黒線は緯線経線 間隔1分 WGS84 青線は磁北線)

展望岩付近(黒線は緯線経線 間隔10秒 WGS84 青線は磁北線)