6:00出発 晴れ 9℃
細見谷橋 |
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キャンプ場にはテント数張り、車2台。細見谷橋手前から川原に下りる。下流を見るとすでに釣り人が入っている。吉和漁協のヤマメの養殖場を過ぎるとすぐに堰堤。左にある導水管の上を通って堰堤を越える。
20分ほどで一ノ谷手前のゴルジュ帯に入る。長く続く淵を進めるところまで行き、左(右岸)に高巻く。釣り人が架けた古いロープが残っている。ガレ場を越えたあたりから傾斜が緩やかになり、沢に降りる。
7:10一ノ谷
細見谷の中で一ノ谷手前のゴルジュ帯が一番むつかしく思う。一ノ谷を過ぎるとイカダ滝・オオリュウズ付近を除いて、大体谷通しで歩くことが出来る。まだ通ったことはないのだが、一ノ谷を登るとD峯、C峯、B峯(1023標高点)、A峯を経て沼長トロ山へ行き、ヒノ谷を通って帰ることができる。
しばらく一ノ谷付近を探索した。下山林道をカーブミラーのある地点から降りれば立野から20分ほどで一ノ谷に出る。
8:15テンガタキ谷
一ノ谷上流のゴルジュ帯を過ぎると楽な谷歩きがしばらくつづく。細見谷をよく知っている釣り人は一ノ谷上流からオオリュウズへ釣り上がる。40分ほどでテンガタキ谷。
いつもは右側の落ち口の写真を撮るのだが、対岸に渡って見上げるとはるか上から滝が落ちている。二十数年細見谷に通っているが初めて気がついた。対岸からでは枝が邪魔でよく見えないので落ち口の上に登って見た。テンガタキ谷の意味を初めて知った。
8:35二ノ谷
二ノ谷はテンガタキ谷の100m余り先にある。テンガタキ谷から落ち口のしぶきが見える。二ノ谷を登るとB峯に出る。登って見たいところだ。
カエル |
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9:05クロダキ谷
二ノ谷から300mほどでクロダキ谷。ここを登れば下山林道終点に出る。林道を立野から終点まで歩き、オオリュウズ、イカダ滝に入る釣り人も多い。
「クロダキ谷は巨木に覆われて暗いが歩き易い谷である」(「西中国山地」桑原良敏)。試して見たい登り道である。クロダキ谷から深い淵があるが、右側(左岸)の岩壁にホールドあり、越えることが出来る。
9:35イカダ滝
クロダキ谷から200mほどでイカダ滝。淵に沿って奥に入り右側から対岸(右岸)に渡り、奥へ進むとイカダ滝。50mほど引き返して岩場を登るとホトケ谷へ出る、踏み跡がある。
10:00ホトケ谷
イカダ滝からホトケ谷まで100mほど。ホトケ谷から林道へ出る径がある。ジクザクに登る踏み跡があり、黒ダキ山への尾根を横切ってクロダキ谷へ降り、対岸の大岩を越えると林道。ホトケ谷を登ると仏石へ出る。
ミヤマ
カワトンボ |
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10:20オオリュウズ
ホトケ谷を過ぎるとすぐにV字滝、オオリュウズへつづく。右側の岩伝いにV字滝を越え、左の岩場に沿ってオオリュウズに出る。昔、オオリュウズの淵は深く、水量も多かったのだが、台風で淵に大岩が落ちて、土砂が大分たまっている。
11:10前フトウ谷
オオリュウズから前フトウ谷まで500mほど。925標高点に交わる二つの尾根を源にするのが前フトウ谷、中フトウ谷、奥フトウ谷。水源が限られておりいずれも水量は少ない。
釣りを楽しんでいた頃、前フトウ谷の落ち口にそっと近づき、竿を投げ入れると必ず食いついてきた。しかも25cmくらいの良形のアマゴだった。細見谷深部では、落ち込みには必ずといっていいほど大物が潜んでいる。
11:16中フトウ谷
三つのフトウ谷は300mほどの間にある。中フトウ谷の上流に淵があり、ゴギの大物を釣ったことがある。オオリュウズを過ぎると淵ではゴギがよく釣れる。(20年前のはなし)
11:30奥フトウ谷
11:45カンネワラ谷
奥フトウ谷から400mほどでカンネワラ谷。雨の後、この谷にゴギが集まる。20年も前の話だが、谷で10匹ほどのゴギを立て続けに釣り上げたことがある。カンネワラ谷のすぐ先がS字ゴルジュ。水量が少なければ谷通しできる。水量が多いときは右側を高巻く。
ロクロ谷手前 |
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12:35ロクロ谷
カンネワラ谷から1kmほどでロクロ谷。ロクロ谷を登ればセギガ谷の林道に出る。ヒノ谷を通って立野に帰る径もある。十方林道の祠まで1kmほど。ここから黒ダキ山へ出る。服を着替えて休憩した。13:20分出発。
13:35 755標高点
地図で見ると十方山からロクロ谷へ南西方向へ稜線が伸びている。ロクロ谷の落ち口の対岸の急な尾根を登る。目印や踏み跡はない。「黒ダキ山から仏石を通りロクロ谷の落ち口付近へ降り、十方林道の祠で終わる径は営林署の巡回路になっていた」(「西中国山地」)とある「ロクロ谷落ち口付近」とはもう少し先なのかもしれない。
15分ほど登ると目印のある755標高点に到達。ロクロ谷から登る好奇心ある山人の先達がいたのだ。十方山へつづくこの尾根径は潅木に支配されている。ところどころ踏み跡が残っているがほとんどが潅木だった。30年余の間に営林署の巡回路の役目は終わったのだろうか。
14:35
ロクロ谷と祠からの尾根の合流点
途中で二、三の目印に励まされながら、ロクロ谷から1時間ほどで、ロクロ谷と祠からの尾根の合流点に到達。赤と黄色のテープがあった。十方林道の祠から降りて堰堤付近からのびる尾根から登る人があるのだろう。
営林署の灰皿 |
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16:00 1067標高点
ロクロ谷と祠の合流点からの尾根径はロクロ谷からの径と比べるとブッシュは少ない。20分ほどで南東方向に見通しの利く岩場に出た。さらに10分ほど進むと笹の中に赤い営林署の灰皿があった。そこから40分ほどで先月通過したロクロ谷と925標高点の分岐へ。ここから15分で1067標高点へ。少し進んで見通しの良い岩棚で小休止。
1067標高点 |

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境界石 |

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仏石 |

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黒ダキ山
三等三角点 |

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16:35十方尾根合流点
岩棚から鞍部に下り、十方尾根合流点へ向かう。先月は逆に下ったのだが、その時は笹の高さは気にならなかった。登りでは背丈を越える笹に変身し進行を阻む。ようやく境界石のある十方尾根合流点へ到達。ここまでくると帰ってきたという感じだ。
16:50仏石
17:10黒ダキ山
18:05
黒ダキ山登山口
18:50立野
立野の水場で釣り人が20匹ほどのアマゴをさばいていた。見ると25cmほどの良形もいる。細見の上流で釣ったという。幅広のヅングリした特徴の細見のアマゴに混じって、スマートな放流魚や朱点のないヤマメもいた。放流によって細見谷特有のアマゴは失われてしまうのだろうか。
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