山歩き  ナガ谷

小松原橋…ナガ谷…黒ダキ山…オオリュウズ 2004/5/22
小松原橋…ナガ谷…黒ダキ山…十方尾根…1067峯…925峯…オオリュウズ…イカダ滝…立野…小松原橋

■黒ダキ山(クロダキヤマ)1084m:広島県吉和

ナガ谷

ナガ谷の小滝

ナガ谷の小滝

杉林の中で何本も束ねて上へ伸びている

ナガ谷上部で ミヤマカラスアゲハ

1067峯へ下る径

冠山 1067手前の岩峯から

1067標高点の岩峯

細見谷 オオリュウズ上の「休み場」

細見谷 上から見たV字滝

細見谷 V字滝

6:10出発 曇りのち晴れ 17℃
 黒ダキ山の登路には、テンガタキ谷の左の尾根を登る通常のコース、クロダキ谷をつめるコース、ナガ谷の踏跡コースがある「西中国山地」(桑原良敏)が、ナガ谷から登ってみた。

 小松原橋にあるトチノキの大木の左に尾根に登る踏跡がある。そこを通らず吉和川の川原に降りてナガ谷の落ち口から入った。落ち口に出てくる水量は大したことないなと思って溪に入ると意外と水量が多い。上から落ちてきそうな急峻な谷の連続だった。また滝が多く、数メートルほどの滝が大小20くらいはあっただろうか。2時間ほど様々な滝を楽しむことができる。乗り越せないところは巻道がある。踏み跡があるのでおそらく釣り人が入っているのでないか。魚影も確認できた。

ナガ谷

8:00杉の植林地帯
 2時間ほど連続する滝を楽しんだあと、溪は緩やかになり、杉の植林帯に入る。溪の左右に植林されている。杉林の中に株立ちした木が取り残されていた。朽ちた木の後に何本も絡み合って上へ伸びていた。植林帯は1時間ほど続いた。杉の倒木が溪を塞ぎ、歩きにくい。

登山道合流点

9:25登山道合流点
 植林帯を過ぎると傾斜が増し、やがて水流も僅かとなり、登山道まで200mほどのところで蝶が止まっていた。もう少しで踏んづけるところだった。羽が痛んでいた。外敵にやられたのか、羽化に失敗したのか。溪は潅木で覆いかぶさり歩きにくいので左の尾根に出た。20分ほどで吸殻入れのある登山道合流点に出た。

黒ダキ山
三等三角点

仏石

境界石

10:05黒ダキ山
 登山道合流点から黒ダキ山まで800mほど。うす曇で少しモヤがかかっているのか、左右に見える十方や冠がぼやけている。40分ほどで頂上。少し休憩して仏石へ。
10:40仏石
 仏石への下りは荒れているが、テープがあるので迷うことはない。20分ほどで仏石。

11:00十方尾根
 十方尾根へ向かう鞍部は笹が背丈ほど伸びている。昨年11月通った時より笹が深くなったように思える。笹の根元を見ると踏跡が残っている。尾根に近づくと笹は低くなる。仏石から20分ほどで境界石のある十方尾根へ。
11:20 1067峯
 尾根筋の笹を下る。黒ダキ山から十方尾根までは新しいテープが残っているが、1067峯へ下る径は相当古いテープが僅かに残っている程度だ。ここを通る人はあまりないのだろうか。ところどころ踏み跡がある。
 鞍部に出て少し登ると、ほどなく1067峯手前の岩棚に着いた。そこはホトケ谷へ真下に落ち込む切り立った岩峯になっている。岩峯からの眺めはすばらしかった。左には今登って来た黒ダキ山が目前に迫っている。真下は細見谷下流部が広がっている。冠や女鹿平が一望に見渡せる。黒ダキ山へ登ったなら1067峯まで足を伸ばしたほうが良いだろう。

1067峯手前

 岩峯から1067峯の間に営林署の真っ赤な吸殻入れがあった。
 黒ダキ山から仏石を通りロクロ谷の落ち口付近へ降り、十方林道の祠で終わる径は営林署の巡回路になっていた(「西中国山地」)。昔、この道はしっかりとした踏み跡があったのだろう。今ではすっかり茂っている。
 吸殻入れからすぐ先にある1067峰の三つの岩峯の南側に立つと、細見谷上流部や京ツカ山、恐羅漢山を展望できる。ここを標高点に選んだのは見通しが良いからだろうか。
11:50ロクロ谷分れ
 1067峯の岩を越えて進むと10分ほどでロクロ谷へ降りる古いテープのある地点に出る。尾根を登って尾根径を西へ降りるとザザラのタキへ、南へ降りるとロクロ谷落ち口へ行く。先月、沼長トロ山へ登った時、B峯から見たカンネワラ谷とホトケ谷の間に突き出ている925標高点が気になった。925峯は眺めが良いのではと思ったのだ。925峯へ続く南東の尾根を降りた。
12:40 925峯
 925峯へ続く尾根に出た。最初は歩きよかったのだが、途中から猛烈なブッシュ帯になった。とても歩けたものではない。尾根に沿って獣道が続いている。1時間ほどで925峯へ出た。残念ながら林で視界は利かなかった。

13:40オオリュウズ
 925峯からホトケ谷へ向かう尾根道もブッシュ帯だ。下るにつれてブッシュは少なくなった。1時間ほどでオオリュウズ上部の「休み場」に降りることができた。細見谷は雨後で通常より水量が多い。オオリュウズの滝つぼにある大岩は、1991年9月27日の19号台風でオオリュウズ上部が大きく崩れ落ちたもの。 
 右側(右岸)の踏み跡からオオリュウズ下部に降りる。ホトケ谷を過ぎて右側の踏み跡からイカダ滝へ降りる。
15:00イカダ滝
 イカダ滝をカメラに収めて渡渉地点に戻ると、いつもより大分水量が多く流れが早い。なんとか乗り越すことが出来た。

15:25黒ダキ山尾根
 イカダ滝から急な尾根を登り、黒ダキ尾根と合流し、少し登ってホトケ谷からの径との合流点に。そこから右へ降りる踏み跡を行くとクロダキ谷へ降りる。対岸の上方を見ると大岩がある。そこを越えると下山林道に出る。
15:45林道
15:50黒ダキ山登山口
16:35立野キャンプ場
16:50小松原橋

小松原橋のトチノキの大木

ナガ谷の小滝

杉の植林帯

溪の左右に植林帯

十方山 黒ダキ山縦走路から

黒ダキ山 1067手前の岩峯から

細見谷下流部と女鹿平山 岩峯から

京ツカ・横川越・恐羅漢山1067峰から

細見谷 上から見たオオリュウズ

細見谷 オオリュウズ

細見谷 イカダ滝

  ナガ谷の滝

ベニドウダン


1067峯附近(黒線は緯線経線 間隔30秒 WGS84)

オオリュウズ・イカダ滝附近(白線は緯線経線 間隔30秒 WGS84)


カシミール3Dデータ

総沿面距離
12.8km 
標高差
579m

区間沿面距離

小松原橋(ナガ谷)
↓ 3.6km
登山道合流点 
↓ 0.8km
黒ダキ山 
↓ 0.4km
仏石 
↓ 0.3km
十方尾根 
↓ 0.4km
1067峯 
↓ 0.1km
ロクロ谷への分岐 
↓ 1.0km
925峯
↓ 0.9km
オオリュウズ 
↓ 0.8km
イカダ滝
↓ 0.8km
林道 
↓ 2.8km
立野
↓ 0.9km
小松原橋

1067標高点から 京ツカ山・焼杉山・恐羅漢山

1067峯手前の岩棚から 黒ダキ山・女鹿平山

1067峯手前の岩棚から 手前からホトケ谷、細見谷下流部、二ノ谷、女鹿平山

黒ダキ山 1067標高点手前の岩棚から

ナガ谷の滝

細見谷 オオリュウズ

細見谷 V字滝 奥がオオリュウズ

細見谷 イカダ滝

石原上空(吉和字駄荷)4323mから撮影
 カシミール3D(ランドサット衛星画像ETM<2002/5/25>+50mメッシュ 28mm画角62°カメラSTD)