クロダキ谷へカーブする角の地点 |

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下流方向 この先がクロダキ谷の落ち口
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尾根から見た黒ダキ山
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南東方向へ根こそぎ倒れたブナ |
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B峯の少し西よりから見た沼長トロ山 |
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A峯から十方山、黒ダキ山を望む |

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沼長に向かう登山道のすぐ下の林道 |

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頂上の札 クマ出没多発の古い札も |
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ヒノ谷合流点から吉和川へ下る道 |
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林道への出口手前から駄荷を望む |
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7:30 出発 曇り 気温11℃
前日からの雨が立野に到着するとあがっていた。キャンプ場にはテントが数張り、車7、8台。4月1日が解禁で、最初の休日でもあり釣り人が多い。
8:20 林道下り口 4581歩
細見谷に沿って下山林道跡を進む。テンガタキ谷、黒ダキ山登山口を通り、50分ほどで林道がクロダキ谷へカーブする地点へ到着。林道をここまで歩くのは十数年ぶり。以前はここを通ってオオリュウズへ釣りに出かけたのだが、昔歩き慣れた道も忘れている。イカダ滝へのルートを探すのに時間がかかった。尾根を間違えるととんでもない所に降りてしまう。ルートには古いビニールテープの目印が何本か残っていた。これを頼りに降りる。
9:15 イカダ滝手前6681歩 11℃
降りる尾根を2度間違えて、やっとイカダ滝手前に到着。雪がまだ残っている。年によっては5月でも雪が残っていることがあり、釣ったアマゴやゴギを雪に詰めて帰ったこともある。雨上がりの渓流は澄んでいるが増水している。しばらく休憩。
9:30 出発
渡渉地点はここから20mほど上がったところにあるが、通常なら軽く飛び越せる所が、ひざ下まで浸かっての渡渉となった。夏靴はしっかり水が入った。対岸を引き返して、写真のガレ場を上ると尾根の取り付きに出る。取り付きから谷に沿って行けば、ホトケ谷、オオリュウズへ出る。
イカダ滝へ落ち込む尾根道は急な登りが続く。15分ほど頑張るとなだらかになってきた。振り返ると黒ダキ山が背にあった。
10:40 856m地点 9188歩
イカダ滝手前を出発してから1時間10分、25000地図の856m地点に到着。ここまで尾根筋は割と歩きやすい道だった。ここからしばらく西へ進む。
12:00 1023峯 11859歩 9℃
ブナの倒木が目立つ。どれも南東方向へ倒れている。北西からの強風のためだろうか。頂上へ近づくにつれ、傾斜がきつくなり、苦しい登りが続く。上方に大きな岩が見える。その大岩を越えるとさらにその先にある岩が1023峯だった。イカダ滝から2時間半かかった。沼長トロ山やC峯、先月通りすぎたD峯や北側の山を確かめるが展望はよくない。林越しに女鹿平山が見える。
突然、あられが降り出した。今日は天候がくるくる変わる。雨は止んでいたのだが、薄日が差したかと思うと、暗くなり厚い雲に変わる。昼食休憩。
12:20 出発。
少し西へ歩くと、岩尾根の間から沼長トロ山が展望できる。さらに少し進み、北側の岩の上に立つと細見谷の源流域が間近に迫り、遠く恐羅漢山、焼杉山などが見える。
稜線沿いの木々がなければ、すばらしい展望台だ。眺めの良いところでシャッターを押しながらA峯へ進んだ。
12:45 A峯
A峯に着くと目印は南西(左)へ折れる。A峯の北の端に進んで見ると、尾根は細見谷へ真下に落ち込んでおり、林の間から細見の源流域が眼下に一望できる。山々は春色で白く染まっていた。
13:30 沼長トロ山 15471歩
沼長トロ山へは目印が続いており道に迷うことはない。頂上へ近づくにつれ、登山道の西側に送電線の鉄塔や林道があらわれる。林道は頂上近くまで続いている。山の南北で景色の落差があまりに大きい。送電線は中国電力の西島根幹線と言う。沼長トロ山は植林された林の中にあった。山を示す標識はないが、三等三角点がはっきりと確認できる。クマ出没多発の古い札が掛かっていた。
14:05 ヒノ谷合流点 17329歩
ここまでは予定通り来た。先月、立野からD峯を過ぎたあたりまで縦走しているので、D峯に出るか、ヒノ谷から立野へ降りるか、とりあえず沼ノ原とヒノ谷の出会いまで行ってみよう。南東に向かう尾根筋を降りて行く。尾根から女鹿平山が確認できる。沼ノ原に降りると小川ほどの小さな流れだった。沢沿いに目印や測量のピンクのテープが続いている。沢を下って行くとまもなくヒノ谷との出会に着いた。
16:00 林道終点 24354歩
ヒノ谷の合流点は沼ノ原と沼長トロ山の西側から降りてくる沢が合流し、ヒノ谷へ下っている。しかもここから道がある。道がなければ尾根伝いにD峯へ登ろうと思っていたのだが、ヒノ谷を下るほうが楽だろう。イカダ滝からの登りでいささかくたびれていた。
ヒノ谷の山道の大半は歩きやすく、はっきりしている。ところどころ崖崩れやブッシュで道が途切れている。また、間伐材で道が寸断され、登山道が消えているところもある。道がなくなったときは、ヒノ谷の本流に沿って歩けば登山道に出ることができる。
だんだんとヒノ谷の勾配が増し、支流から集まった水量が増えて流れが速くなると、まもなく駄荷の里が見える地点に到着する。四角いコンクリートの大きな柱がある所から左へ折れる道は急に細くなり、植林された林の中を通って林道に出た。「西中国山地」(桑原良敏)に「徒歩の場合はヒノ谷を登降するとよい」とあるがその通りだった。
先月、ヒノ谷に入ろうと立野から吉和川沿いに林道を歩いたのだが、結局登り口がわからなかった。ヒノ谷から降りてみてその答えが分かった。林道から見たのでは、登り口は分からない。林道終点から数十メートル手前に、けもの道のような細い入口があるだけだ。
16:18 立野 気温13.5℃
万歩計データ
26030歩 1333kc 20.82km
細見谷を抜けてロクロ谷からA、B、C、D峯を経てヒノ谷を通るか、立野へ縦走するか、一の谷へ降りるか、沢歩きと眺望を楽しめるコースが考えられる。 |
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