7:00 長者原林道入口 気温6度 晴れ
7:35 オシガ峠
8:15 スキヤドウ入口
9:50 尾根
11:15 1158P
12:05 島根大林道
12:20 島根大林道終点
13:35 新山谷上橋(R488)
15:05 御境
15:50 長者原林道入口
気温6度で肌寒い。大向長者原林道終点から十方山林道へ進む。今日は林道入口は閉じられている。入口付近の林道上にクマ糞があった。表面は黒いが、中を見るとクリーム色をしている。ドングリやクリを食べた糞と思われる。
十方山林道はヤマダチ谷の曲流に沿って、北東へ入る。御境方向へ延びる送電線の鉄塔が見える。30分ほどで押ヶ峠。峠には十方山林道開通の記念碑が建っており、昭和26年4月着工、28年11月竣工、大建木材建設工業株式会社と記されている。林道竣工から62年が経過した。
押ヶ峠から林道を下る。途中、大岩が林道端に落ちていた。林の開けたところから細見谷のザザラのタキに下りる尾根の頭が見える。そこから左へ十方尾根が続いている。林道はオシガ谷の右の谷へ入る。
ツリバナ |
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谷から林道を東へ進むと、沼長トロ山周回路の峯が見えてくる。スキヤドウに架かる橋に出た。ここから先、十方山林道はスキヤドウの谷を曲がりくねって下る。スキヤドウ左岸の植林地から谷へ入る。右岸に二段の滝が落ちている。
谷を進むと、右岸も植林地になっている。途中、野生化したワサビの葉が残っていた。ワサビの石積は崩れたのか見当たらない。東側のカネヤン原中ノ谷、ノブスマ谷にはワサビ田跡が残っている。水源の植林地に入る。1時間半ほどで笹薮の尾根に出た。
尾根筋は笹薮と潅木が進行を阻む。尾根東側の植林地から1158ピークに直接出た方が大分楽だ。笹薮から振り返ると、冠山が見える。尾根の東側にススキが生えていた。そこから東側へ展望がある。
ウド |
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1158ピーク西のススキ原に出た。東側に十方尾根が見え、女鹿平山が大きく見える。ササやイヌツゲ、ノイバラの枝が進行の邪魔をする。尾根に出てから1時間半ほどで1158ピーク。山頂からは展望は無い。リョウブが実を付けていた。山頂から北西の尾根を下る。
1158ピークの北西面は大きいブナがある。ミズナラの枝が折られ、クマ棚があった。クリの枝も散乱していた。尾根を下っていくと、島根大林道の延長部に出た。薮の林道を奥へ進んだ。林道はオモ谷上部のレンゾウ谷の右の谷の植林地で終点だった。
引き返して、カラ谷右岸のササ尾根を下る。下っていくと、植林地に変わる。大分下の方に山道が通っていたが、途中で消失している。島根大林道から1時間ほどで新山谷上橋に出た。
アキチョウジ |
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そこから1時間半ほどで御境。峠を少し進むと、笹がガサガサと音を立てる。少し下ると、道路上にクマの大きな糞があった。さらに下ると、先週、クマを目撃した付近にクマの糞があった。そこから少し進んだ所に、クマの大きな糞があった。まだ表面が茶色で新しい糞であった。中を見るとクリーム色だった。
この辺り、道路上にクリの実がたくさん落ちている所である。このクリを食べにクマが多く出没しているのだろう。墓所を過ぎて、万城橋に出た。ヤマメ橋付近にもクマ糞があった。御境から十方山林道入口まで、クマの痕跡の多い所であった。
ミヤマガマズミ |
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ヤマボウシ |
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イヌツゲ |
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リョウブ |
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ゲンノショウコ |
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シラネセンキュウ |
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キバナアキギリ |
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オタカラコウ |
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マユミ |
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オトコヨウゾメ |
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ツリフネソウ |
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御境から十方山林道までの車道のクマ糞 |
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■地名考
ススキの呼名は万葉集にあり、かなり古い。
原文では須酒伎・須々吉・為酢寸・須珠寸・芒などと表わされている。
ススキの語源として次のような説がある。
すくすくと伸びていく木=スクスクキ=ススキ
神楽に使う鳴り物の鈴の木=ススキ
野焼きで焼けた茎=煤茎=ススキ
ススはササに通じササキ=ススキ
以下のアイヌ語がある。
■オギ
sup-ne-ki スプ・ネ・キ 矢柄・になる・茎
nup-ki ヌプ・キ 野・茎
■アシ・ヨシ
sup-ki スプ・キ 矢柄・茎
sux-ki スフ・キ 矢柄・茎
●スキヤトウ
スキヤドウ水源の広島県側は黒ボク土である。黒ボク土は縄文期からの山焼きによって形成されたものである。県境尾根には縄文期、ススキ原が広がっていたと考えられる。尾根には昭和54年の調査ではススキ群落があった。現在もススキ原が点々と残っている。
埼玉県に薄谷(ススキヤ)と呼ぶ地名がある。スキヤドウはススキヤドウと呼んでいたのかもしれない。
カシミール3Dデータ
総沿面距離16.3km
標高差462m
区間沿面距離
長者原林道入口
↓ 5.8km
1158P
↓ 2.3km
新山谷上橋
↓ 5.4km
御境
↓ 2.8km
長者原林道入口
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