山歩き

ナツヤドリ川…カンリンノ谷…野田ガ原…大峯山
2012/9/23

登山口…ヨコロ峠…虫道…助藤…ナツヤドリ川…サイノ神峠…オウダン峠…カンリンノ谷…ヒサキ谷…野田ガ原…大峯山…登山口

■大峯山(オオミネヤマ)1039.8m:広島県佐伯郡佐伯町玖島字大峰山の内一ノ尾山(点の記) (廿日市市)

登山口
ゆるぎ橋の道標
大工原と五本寺松山
ニノウ谷
車道から見える大峯山
三倉岳と雲海
アンテナ塔建設中のヨコロ峠
虫道の小社
石垣の植林地を進む
助藤に入る 794Pと589P
助藤のハゼ
夏夜鳥川の笹谷橋
サコノエキ北の石垣 ナツヤドリ川左岸
シロヤマ谷付近の平坦地
ナツヤドリ川左岸の小社
サイノ神峠 左の旧道を進む
オオダン峠 右から林道が下りる
大谷集落に入る
水田跡のスギ林 カンリンノ谷左岸
カンリンノ谷
カンリンノ谷
水が溜まる滝上右岸の洞穴
ネムノキの先のニホンザル
ヒサキ谷
林道に出た
ヒサキ谷水源の作業道を進む
ヒサキ谷水源の植林地の湿地
野田ヶ原
笠岩からの展望
峯太郎
十方山を望む 右に湯来冠
6:45 登山口 晴れ 気温15度
 

8:05 ヨコロ峠
8:20 虫道
8:45 助藤
8:55 ナツヤドリ川
9:45 サイノ神峠
10:00 オオダンダオ 
10:35 カンリンノ谷
11:30 車道
12:05 ヒサキ谷
13:35 野田ガ原(西のた)
13:55 笠岩
14:25 峯太郎
14:35 大峯山
15:50 登山口


 登山口から車道を西へ進むと、吉末川にゆるぎ橋が架かる。橋の左岸に「番匠小屋 大工原跡地」の道標がある。宮島の社殿造営のため川上の御本陣松山の松の古木が使用されることになり、大工小屋が多く建てられたと言う。大工原はダアコバラと呼ぶ。
 
 車道を進むと吉末川の右岸は広い平坦地になっており、その先に五本寺松山が見える。賢地のバス停を過ぎると、ウジガヤブの谷だが、谷の出口が消えている。そこからすぐ先にニノウ谷のコンクリートの細い水路があり、田んぼの間を通って吉末川に落ちていた。

 中国自然歩道の道標があり、吉末川に架かる、カキモト橋の近くに万古渓の案内板がある。上川上バス停から虫道、助藤、万古渓、所山バス停への案内図がある。河津原分岐を助藤へ進む。体操していた地元の人に尋ねると、大峯山は「オオムネ」と呼ばれるので、確かめてみると、昔から「オオムネ」と呼んでいるとのことだった。

フサフジウツギ
ホツツジ
アキノキリンソウ

 車道に中国自然歩道の標柱がある。植林地の車道を進む。開地から大峯山が見える。シロモジが多い。津田分岐を右へ進むと、道は五本寺松山の南を通る。周辺はアカマツが多い。南側に雲海と三倉岳が見える。ヨコロ峠に出ると、アンテナ塔の工事中であった。次の津田分岐を右へ進むと虫道である。入口に小社がある。民家を過ぎると墓所がある。その先の石が多い小さいホンタク谷に虫道橋が架かる。

 石垣のある植林地を進む。正面に794ピークが見えると助藤に入る。右側から589ピークが突き出ている。あちこちにヒガンバナが咲く。ハゼに掛けられた稲束を見ながら、589ピークを回り込むと万古渓、湯来温泉の分岐に出る。通って来た道は黒草街道と呼ぶようだ。車道を少し進むと夏夜鳥川に架かる笹谷橋に出る。

 ナツヤドリ川の右岸の道を進む。左岸にサコノエキが下りている。周辺は石垣が多い。昔水田であったようだ。進むと赤い橋があり、奥は別荘地になっている。シロヤマ谷周辺は広い平坦地である。氷水山造林地の看板がある。その先の左岸のスギの大木の中に古い小社があった。さらに進むと左岸が広く伐採されていた。サイノ神峠から新道が東へ延びている。旧道を下り、ミヤリガ谷に出た。そこから間もなくオオダン峠。林道が峠に下りており、おそらくサイノ神峠から下りる林道であろう。

ウスゲタマブキ
ヒガンバナ
ミヤマガマズミ
ツリフネソウ

 峠を少し下ると、車道が横切る。植林地の車道を下る。集落が見えると大谷である。カンリンノ谷の入口は薮であった。少し戻って大谷川に架かる橋を渡る。石垣の中のスギ林を通って、カンリンノ谷に出た。谷を林道が横切っていた。三つ目の小滝を越えて、右岸に上がると深い洞窟があった。中は水が溜まっている。そこからすぐ先に堰堤があり車道に出た。

 車道を進むと、ネムノキの葉がたくさん落ちていた。前方にサルがこちらを見ながら林に入る。サルはネムノキの実を食べていたようだ。車道からヒサキ谷に入ると、橋下にスズメバチの古い巣があった。進むとすぐに滝がある。岩の水路の植林地の谷を進む。倒木を避けて右岸に上がると、林道が通っていた。そこから谷を少し進むと作業道が上がっていた。作業道が谷の水源を離れた所で、谷に戻る。湿地の水源を進み野田ガ原に出た。

 そこにも作業道が通っており、西側の登山道に入る。尾根に上がり、笠岩の分岐に出た。50mほど下ると笠岩。南側へ展望がある。963ピークを過ぎると、尾根の北側に大岩があるが、展望は無い。峯太郎ブナに寄り、大峯山の岩場に出た。

 北側の手前に塩石山(湯来冠)、左に十方山、女鹿平山、青笹、板敷の山容、冠山と手前に西大峯、南側には瀬戸内の島々が見える。急な植林地を1時間ほどで下った。

ヤマシャクヤク
モミジガサ
ママコナ
サンインヒキオコシ
アキノタムラソウ
ヤマハギ
ミゾソバ
アカメガシワ
ベニバナボロギク
キンミズヒキ
シラネセンキュウ
ノリウツギ
ヒヨドリバナ
ウバユリ
オタカラコウ


地名考

 日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。

 アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。

 西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と思われ、またアイヌ語地名が存在することは、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。


 大峯山の南側に縄文遺跡が多い。北側には吉和の縄文遺跡がある。

吉末集会所付近から見た大峯山
ふもとから見た大峯山

●大峯山(オオミネヤマ・地元ではオオムネ) 
 poro-muy-ne-sir
 ポロミネ・ポロムネ
 大きい・箕の・のような・山

 「周辺の村人は『オオムネ山』と呼んでいるように聞こえる」(『西中国山地』桑原良敏)。

 上川上の地元の人に聞いてみたが、昔から「オオムネ」と呼んでいるようだ。ふもとから眺めると、箕のを逆さにしたように見える。


●カムロダキ(大峯山山頂の懸崖) 
 kamuy-rok-tu-ar-kipir
 カムロタキ
 神・座る・頭の・片側・崖


●一ノ尾山(大峯山所在地)
 kamuy-i-sinot-poro-san
 イシノオサン
 神・そこで・遊ぶ・大きい・棚


●エンノタキ(大峯山)
 en-not-ar-kipir
 エンノタキ
 尖っている・山崎の・片側・崖


●廻り縁(マワリエンノタキ)  
 maw-ri-en-not-ar-kipir
 マワリエンノタキ
 風が・剥いだ・尖っている・山崎の・片側・崖


●天狗城戸(大峯山古名・1825年)
 e-tu-un-kus-ki-tu-us-i
 テンクキト
 頭・山・に入り込んでいる・向こうに・茅・尾根・ある・所



●野田ガ原(ノダガハラ) 
 nutap-ka-haru-us-i
 ヌタカハル
 湿地・の上・食料・多い・所

 ヒサキ谷水源は広い湿地となっている。

 西中国山地地形方言に「ノタ」「ノダ」がある。「湿地。野田。ソータと同じ」。


●ナツヤドリ川 
 not-ya-utur-i-ika-us-nay
 ナツヤトリカウ
 山崎・岸・の間・それが・いつも・越える・川


 ナツヤドリ川は589ピークの出崎の間に入る川である。


●カンリンノ谷 
 kan-rin-not-nay
 カンリンノ
 回る・波の・山崎・川

 上流に小滝がある。


●虫道(ムシドウ)
 mun-us-to
 ムシトウ
 草・茂る・沼


●助藤(スケトウ)  
 yuk-sut-ke-tu
 スケトウ
 鹿・根・剥ぐ・山


●大虫川(オオムシカワ)
 poro-mun-us-ka-un-pet
 オオムシカウ
 大きい方の・草・茂る・ほとり・にある・川

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カシミール3Dデータ

総沿面距離15.6km
標高差536m

区間沿面距離
登山口
↓ 5.1km
助藤
↓ 4.3km
カンリンノ谷
↓ 2.9km
野田ガ原
↓ 1.4km
大峯山
↓ 1.9km
登山口
 

 
 
 
 
 
      女鹿平山                         十方山                       湯来冠
                北大峯
            西大峯                    茅帽子山              冠山
瀬戸内海を望む
 
大峯山南の縄文・弥生遺跡 数字 広島県HPから

大峯山南の縄文・弥生遺跡の位置
大峯山南の縄文・弥生遺跡の位置
 
登路(薄茶は900m超 茶は1000m超)  「カシミール3D」+「国土地理院『ウォッちず』12500」より