山歩き

馬庭峠…牛首…アオザサ谷…青笹山
2012/5/20

ワル谷…馬庭峠…鶏石…東牛首…コムギ谷…源七タキ…アオザサ谷…三段ナメラ…青笹山…西牛首…ホリワリ谷

■青笹山(アオササヤマ)1021.5m:広島県佐伯郡吉和村字吉和東(点の記・青笹山) 廿日市市

ワル谷右岸の林道
伐採されたスギ林
スギ林の間の林道を進む
ワル谷水源
馬庭峠
右岸の掘下げた道を下る
鶏石
シロモジが多いスギ林を下る
林道に出た
林道から見た氷水山
林道分岐 イワイ谷水源の林道へ入る
大きい石垣が残る林道
東牛首の舗装路 青笹山西の鞍部へ上がっている
アオザサ谷へ下りる林道
コムギ谷に架かる橋 青笹林道に入る
アオザサ谷入口左岸の懸崖
橋を倭って右岸に入ると土道となる
林道終点
スギ林の山道を進む
三段ナメラ 段々のナメラ谷が続く
青笹山西の鞍部を通る舗装路はタタバ川側に下りる
青笹山
28番鉄塔から見た板敷山
西牛首へ下りる尾根から見える小室井山
薮の西牛首
西牛首から林道を進む
石垣のある林道
ホリワリ谷に下りる
砂取場から見える野田ヶ原
6:10 ワル谷入口 曇り 気温10度
 

6:45 馬庭峠
6:50 鶏石
7:20 イワイ谷林道
8:25 東牛首
9:30 源七タキ
10:10林道終点
10:30 三段ナメラ
11:10 青笹山西の鞍部
11:20 青笹山
11:25 28番鉄塔
11:50 西牛首
11:40 ホリワリ谷
13:20 ワル谷(楢乱杉)


 ワル谷入口付近を出発。周辺は別荘地で、スギ林の中に使われていない古い小屋が二棟あった。ワル谷の入口に「楢乱杉」造林地の掲示板がある。この辺りの地籍は「ナラミダレスギ」と呼ぶようだ。右岸に林道が入っていた。林道を進むと真っ直ぐ伸びたスギが林立し、伐採されたスギの丸太の山が置かれていた。

 スギ林の間を奥へ進むと、「馬庭峠」造林地の看板がある。林道がワル谷水源に入ると終点。水源のスギ林の谷を進む。30分ほどでスギ林の馬庭峠に出た。峠を越えると右岸に掘り下げた道がある。この道を進むと間もなく、三角形の頭が割れた岩がある。鶏石と呼ぶ。

鶏石
鶏石
オトコヨウゾメ


 そこから古道を下ると林道に出る。林道は920ピークの東へ延びているが、その先は3年前には行き止まりであった。古道は林道の南側に続いていたので、そこへ入ると、薮の道が東へ入っていた。途中から古道と別れてスギ林を南へ下った。林床にシロモジが多い。20分ほどでイワイ谷の林道に出た。

 林道の開地から青笹山から下りる尾根と東牛首が見える。林道は西へ延びているが、イワイ谷水源の林道の分岐を東へ下りる。林道は水流が掘り下げた道になっていた。右岸へ渡る橋が埋まり、水は橋の上を流れている。小谷を渡るところに古い、大きい石垣が残っていた。往還道の跡であろうか。

ヤブデマリ


 東牛首に出ると、以前無かった新しい舗装路が西へ上がっていた。舗装路はまだ進入禁止になっている。東牛首に中山造林地の看板がある。舗装路を下ると「平成21年度太田川林業地基幹線大谷2工区開設工事」の掲示がある。さらに下ると「平成20年度林道所山青笹線」の掲示があった。コムギ谷に沿う植林地の車道を下る。所々、ミズナラが見られる。

 カシゴヤ峠の手前に、アオザサ谷へ下りる林道がある。コナラの葉が出る林道を回り、コムギ谷に架かる橋を渡る。ちょうどそこは、アオザサ谷の落口でもあった。入口に青笹川・樽川全面禁漁の木野川漁業組合の立て札がある。

青笹川・樽川禁猟区の立て札


 木野川漁業協同組合によると、「青笹川と樽川の合流点より林道青笹線沿い青笹川上流へ2500メートルの所にある地籍調査標柱までの区間」が禁漁とあるので、アオザサ谷より下流、もしくはコムギ谷を樽川と呼んでいるようだ。

 川の合流点のアオザサ谷左岸の尾根の先端部は懸崖となっている。この懸崖は源七タキへ続く長い岩尾根であった。アオザサ谷は岩盤を下りる谷である。右岸にも懸崖がある。林道を進むと左岸の上の方に古道と思われる石垣があった。高圧線の下に鉄塔道が両岸に上がっている。スギ林の中にミズナラがある。

 舗装路は左岸だけで、橋を渡ると土の笹道となる。植林地に石垣のある林道を進む。林道の終点の末端に石積みがあり、谷の分岐を左に進む。左岸の植林地に作業道のような道が入っている。石積を過ぎると虫所造林地の立て札がある。そこから少し進むとナメラの谷となる。

炭焼き跡の石積 三段ナメラ上
ミヤマガマズミ


 この辺りを三段ナメラと呼ぶが、段々のナメラの小谷が長く続いており、「段々ナメラ」の谷である。ナメラの岩にクロモジの花がたくさん落ちていた。ナメラが終わると水源の谷となる。左岸に炭焼き跡の石垣がある。サンショウの花が咲いていた。谷の分岐を右へ進み、鞍部へ上がると、なんと舗装路が通っていた。舗装路は西へ延びている。東牛首から入る舗装路は青笹山西の鞍部を通り、タタバ川の方へ下りていた。

 ブナとミズナラの林を登る。10分ほどで山頂に出た。山頂から28番鉄塔に進む。開地から板敷山が見える。引き返して西牛首へ下りる。広葉樹林を進み、植林地の端から薮と化した小尾根を下る。展望地から篠ヶ原山から東牛首へ続く尾根、その後ろに小室井山が見える。

ヒメコウゾ


 薮を抜けて西牛首へ出た。峠は谷地の薮となり、西側に建物の基礎が残っている。峠からホリワリ谷右岸の林道を進む。あちこちイノシシの掘り返した跡がある。古い石垣の残る道である。途中、小尾根を下りる道があった。林道は小谷の末端で崩壊していた。深く抉られた谷を下り、ホリワリ谷に出た。

 ホリワリ谷左岸に林道が通っていた。林道の崩壊地点からホリワリ谷まで、小谷を下りていた林道は原形を失っていた。石垣のある左岸の林道を進むと、砂の採取場に出た。そこから別荘地を通り国道488号線に出た。

チゴユリ
ギンリョウソウ
イワガラミ
ヤマフジ
クサイチゴ
ヤブヘビイチゴ
キブシ
コガクウツギ
ミツバウツギ




地名考

 日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。

 アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。

 西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と思われ、またアイヌ語地名が存在することは、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。


 
●馬庭峠(ウマニワノタオ)
 uma-ni-iwa-nu-taor
 ウマニワヌタオ
 梁の・木・岩・もつ・高岸


●鶏石(ニワトリイシ) 
 ni-iwa-tori-us-i
 ニワトリイシ
 木・岩の・トサカ・ある・所



●チキリ女(チキリメ・鶏石別名) 
 cikiri-mek
 チキリメ
 脚が・吠える



●牛首(ウシクビ) 
 usis-kus-kipir
 ウシクビ
 蹄・通る・丘




●アオザサ谷 
 ao-sar-san-nay
 アオササ
 青い・茅原・下る・川


●青笹山(アオザサヤマ)
 ao-sar-san-nay-riyam
 アオササヤム
 青い・茅原・下る・川の・越年場




 昭和64年の植生調査では、周辺はタラノキ−クマイチゴ群落となっている。その後植林化された。また周辺にはクリ−ミズナラ群落がある。



●三段ナメラ(サンダンナメラ) 
 san-kotan-nam-wakka-rap-pet
 サンタンナムラ
 棚・コタンに・冷・水・下る・川

 三段ナメラは三段の意ではないと思われる。ナメラ谷は西中国山地に多い地名である。


●源七タキ(ゲンシチタキ) 
 kene-puci-pet-ar-kipir
 ケンプチタキ
 ハンノキ・川口・川の・片側・崖


●コムギ谷 
 kom-us-kim-un-pet
 コムキ
 ドングリ・多い・山・にある・川


●楢乱杉(ナラミダレスギ) 
 ninara-yuk-mintar-e-supki
 ナラミタレスキ
 丘の・鹿・庭の・喰う・茅


●イタシキ谷 
 nitat-siki-us-pet
 ニタシキ
 湿地に・オニガヤ・茂る・川 


●板敷山(イタシキヤマ)
 nitat-siki-us-riyam
 ニタシキヤム
 湿地に・オニガヤ・茂る・越年場



●ホリワリ谷
 hor-wa-rir-us-pet
 ホリワリ
 水・岸・波・ある・川


●アベ谷
 ape-un-nay
 アペ
 火・ある・沢


●カシゴヤ峠(カシゴヤタオ)
 ka-us-iuk-o-yan-taor
 カシコヤ
 ワナ・仕掛ける・鹿・そこに・上がる・高岸



●タカゴヤ
 ci-tukan-yuk-o-yan-pet
 トカコヤ
 我ら・射る・鹿・そこに・上がる・川


●篠ケ原山(ササガハラヤマ)
 sat-sarka-hur-ar-riyam
 ササカフラヤム
 乾く・ヨシ原・丘の・一方の・越年場



●ナカノゴウ川
 nokan-o-wakka-kowen-ka-us-nay
 ノカノコウカウ
 小さい・川口・水・悪い・上・にある・川



●ワル谷
 yam-wakka-ru-pes-pet
 ワル
 冷・水・路・下る・沢

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カシミール3Dデータ

総沿面距離16.3km
標高差462m

区間沿面距離
ワル谷入口
↓ 1.2km
馬庭峠
↓ 3.3km
東牛首
↓ 7.8km
青笹山
↓ 1.0km
西牛首
↓ 3.0km
ワル谷入口
 

 
鶏石
鶏石
西牛首へ下る尾根から
         小室井山                  高崎王冠               小塩石山    塩石山
第2回植生調査植生図(昭和54年)+カシミール3D
青笹山周辺植生図
登路(薄茶は900m超 茶は1000m超)  「カシミール3D」+「国土地理院『ウォッちず』12500」より