山歩き

ミギ谷林道…寺屋敷…ノボリ…鹿足河内
2012/5/5

ミギ谷林道入口…ミギ谷林道…尺丈杉…寺屋敷…ジャレ…ホン谷…ノボリ…鹿足河内…シモガ谷…ミギ谷林道

■鹿足河内(カノアシゴウチ)1037m:島根県鹿足郡吉賀町樋口(点の記 点名=鹿足河内=カノアシゴウチ)

ミギ谷林道へ進む
ミギ谷と小谷の分岐
右岸の石垣
堰堤の上に小滝
ハシゴが掛かる左岸の山道
ワサビ谷
水源の天然スギ
尾根の4.3mブナ
尺丈杉付近の天然スギ
平坦地の寺屋敷
小五郎山
ワサビ田の石積み ジャレ
ホン谷水源
ホンノボリ
ワサビの茂るノボリ
ノボリの滝
谷の分岐を左へ
山頂付近の天然スギ 手前を土塁が通る
1037ピーク
南の尾根のヒノキ林に土塁が下りる
スギ林の下のワサビ シモガ谷
ワサビで覆われた谷
石積みの下流は滝 ここから左岸の山道へ
山道は滝下のワサビ田に下りる
山道はミギ谷の堰堤下に出る
6:20 ミギ谷林道入口 晴れ 気温9度
 

7:00 谷入口
8:15 尾根
9:05 寺屋敷
10:15 ジャレ入口
10:25 ホンノボリ
11:50 鹿足河内
13:20 ミギ谷堰堤
13:40 林道入口


 ミギ谷林道入口を出発。雨後で道は濡れている。ミギ谷は深く、林道は山腹を通る。ウツギやガマズミが咲き始める。6年前より林道が延長していた。少し引き返して、ミギ谷へ下りる。小谷の入口右岸に石垣がある。石垣の上に上がって右岸を進むと、上が伐採されていた。上がってみると林道が通り、奥に堰堤が作られていた。

 林道は堰堤までで、堰堤の上流に小滝がある。左岸に細い山道が通っていた。道は小滝を巻いて通り、朽ちたハシゴが掛けてある。山道はスギの植林地を通る。途中、炭焼跡があり、谷別れを右へ進む。道はワサビの葉の谷に下りると終わる。谷一面にワサビの葉が覆っていた。

オオカメノキ
ツボミのオトコヨウゾメ


 ワサビ谷を抜けると水源の谷になる。水源に真っ直ぐ伸びた天然スギが点々とある。尾根に上がると、周囲4.3mの大きいブナがある。この尾根上には大きいブナが所々ある。ササ尾根を北に進むと、尾根の西面に天然スギがまとまってある。この辺りを尺丈杉と呼ぶ。

 尺丈杉を過ぎてクロモジの小尾根を少し下ると、ヒノキの植林地になっている。小谷を登って再び尾根に出た。ササが花穂を付けていた。そこから少し先の尾根上のササが枯れたようになったいた。尾根の南側にブナがあり、そこから東側は広い平坦地になっている。ここを寺屋敷と呼ぶ。

 尾根を少し南に進むと、展望地に出る。小五郎山が眼前にあり、左に冠山、右に鬼ヶ城山、羅漢山が見える。下っていくとオオカメノキが咲いていたが、オトコヨウゾメはまだツボミ。ジャレの谷へ下る。崖下の水流に出た所で一休み。大分下った所に石積みがあり、ワサビの葉が残っていた。下るに連れてワサビ田跡の石積みが続く。

谷で涼むシマヘビ

 ホン谷水源を登る。左岸に踏み跡がある。山道を進みホンノボリとノボリの谷の分岐に出た。左のノボリの谷に入る。入口はワサビの葉で覆われている。滝の右岸を巻く。次の谷の別れを左に進む。入口に小滝がある。シマヘビが水に入って涼んでいた。蛇のようなドバミミズが跳ねる。谷の水源にワサビの葉が続く。

 谷の跡が消えた所でササの斜面を登る。1037ピーク東の尾根に上がりと、ピーク近くに土塁があった。ほどなく1037ピークに出た。点名は鹿足河内。西面のヒノキ林の下で休んだ。南側に土塁が延びており、ササの山道がある。山頂からの展望は無い。

ウツギ

 西の尾根を進み、シモガ谷水源に降りる。下るとスギ林があり、その下はワサビの葉で覆われていた。まるでワサビ畑のようであった。下ると谷はワサビの葉で埋め尽くされている。ワサビ田は石積みのある滝の所で終わり、左岸の山道を進む。

 山道は滝を回りこんで滝の下流に下りる。そこもワサビ田であった。上流にシモガ谷左谷の高い滝が見える。左岸の山道を少し下ると道は右岸に渡る。山道はミギ谷の堰堤下に出た。ミギ谷を渡るとミギ谷林道へ上がる踏み跡がある。出発点に戻ってみると釣り人が入っていた。小さいヤマメが一匹釣れただけだったと言う。



 鹿足河内川に掲示板があり、次のように記されている。




ヤマシャクヤク
フデリンドウ
ニリンソウ
クロモジ
ヤマルリソウ
イカリソウ
ヒメレンゲ
ミヤマハコベ
ムラサキキケマン
エンレイソウ


地名考

 日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。

 アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。

 西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と思われ、またアイヌ語地名が存在することは、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。

 周辺には鹿足河内川川口に迫遺跡、五味田遺跡があり、サヌカイト片、石鏃が出土している。ほかの周辺遺跡でも狩猟具の出土が多い。縄文時代から奥山に分け入り、狩猟を中心とした生活が営まれ、そのころから地名が定着したと考えられる。



 鹿足河内川川口周辺の縄文遺跡

★迫遺跡(サコ) 六日市久保田
 サヌカイト片

★五味田遺跡(ゴミタ) 六日市野中
 石鏃

★九郎原T遺跡(クロウバラ) 九郎原溝手
 縄文土器・石錘・スクレイパー・石斧・石鏃

★九郎原U遺跡(クロウバラ) 藏木九郎原
 縄文土器・石斧

★藏木観音堂下遺跡(クラキカンノンドウ) 藏木利光
 石匙・石斧

★旧役場屋敷遺跡 藏木藤根
 石鏃

★沖番遺跡(オキバン) 六日市九郎原沖番
 打製石斧・サヌカイト

★河内遺跡(コウチ) 注連川河内
 石器・打製石斧

★堂面遺跡(ドウメン) 六日市注連川
 縄文土器

★田丸遺跡(タマル) 真田田丸
 縄文土器

★星坂遺跡(ホシザカ) 田野原星坂
 縄文土器




●ミギ谷
 pinne-kiraw-us-pet 
 ピキ 
 雄鹿・いる・川


●尺丈杉(シャクジョウスギ)
 si-yak-si-o-supki-us-i 
 シヤクショウスキ 
 大きい・鹿の・糞・多い・茅・茂る・所


●寺屋敷(テラヤシキ)
 ci-tere-yak-cise-us-ke 
 テレヤチケ 
 我ら・待つ・鹿・小屋・ある・所


 ブツジョウの谷水源の尾根の平坦地。


●鹿足河内川(カノアシゴウチカワ)
 horka-not-nay-as-kowen-ci-ika-us-pet 
 カノアシコウチカウ 
 後戻りする・山崎・川の・潅木・悪い・我ら・越え・つけている・川

 後戻りするとは、本流と比べて川の向きが反対方向にあることをいう。


●ホンノボリ
 pon-nupur-pet 
 ポンヌプル 
 小さい方の・濁り水・川



●ノボリ
 nupur-pet 
 ヌプル 
 濁り水・川



●ホン谷
 nupuri-hon-tukari-pet
 ホン
 山・原・の手前の・川


●シモガ谷
 sir-mo-horka-pet 
 シモカ 
 山の・小さい・後戻りする・川


●ジャレ
 ci-yak-reye-pet 
 チヤレ 
 越年・鹿・這う・川


●カワヒラ 
 kamuy-wakka-pira 
 カワピラ 
 神・水・崖




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カシミール3Dデータ

総沿面距離9.6km
標高差428m

区間沿面距離
ミギ谷林道入口
↓ 3.9km
寺屋敷
↓ 1.1km
ジャレ入口
↓ 1.4km
鹿足河内
↓ 3.2km
林道入口
 

 

 
周辺土壌図(国土交通省土地分類基本調査+カシミール3D)
1037ピーク周辺に黒ボク土(Azo-1)
寺屋敷東の展望地から
寂地山        冠山                      小五郎山                             鬼ヶ城山
寺屋敷東の展望地から
鬼ヶ城山  大峯山                                                             羅漢山
4.3mブナ
登路(薄茶は900m超 茶は1000m超)  「カシミール3D」+「国土地理院『ウォッちず』12500」より