山歩き

柴木…三段峡…サバノ頭…薮ヶ迫山
2012/4/8

シワギ…三段峡…蛇杉橋…800.1三角点…サバノ頭…大キビレ…薮ヶ迫山…内黒山登山道…柴木

■サバノ頭(サバノアタマ)1073m:広島縣山縣郡戸河内町字横川(点の記・点名:鯖ノ頭) 安芸太田町
■薮ヶ迫山(ヤブガサコヤマ)1050.3m:広島縣山縣郡戸河内町字柴木(点の記・点名:宮里) 安芸太田町

三段峡の奥のサバノ頭
底の見える長渕
ヤブガサコ落口
セイカク谷落口
龍ノ口
五立
皆実高校遭難碑
女夫淵
中のエキと石樋
二谷落口
塔岩
天狗岩
蓬莱岩
黒渕荘
仏岩
キヤケボタン
鉦ヶ瀬付近の釣り人
トウダイゴヤから落ちた岩
蛇杉橋
800.1三角点
雪の残るサバノ頭東面の林道
山頂手前
サバノ頭
まだ雪深い林道
薮ヶ迫山
6:05 柴木駐車場 晴れ 気温−2度
 

7:15 黒渕
7:45 蛇杉橋
8:40 689P
9:35 800.1三角点
    (笹ヶ迫)
11:15 サバノ頭
11:55 大キビレ
12:25 薮ヶ迫山
13:30 589P
13:50 内黒山登山口
14:05 柴木 
 

 柴木の里は薄いガスが掛かり、道には霜が降りていた。駐車場から左岸の道を進む。三段峡の奥にサバノ頭が見える。柴木発電所の対岸にタキガ谷が下りている。杉の山道を抜けると長渕橋に出る。橋の上流が長渕である。川端に出て渕をのぞいて見たが、底が見えて深くはない。ヤブガサコは急な水路の谷が杉林の間から落ちている。
 
 そこからすぐ上流にセイカク谷が滝となって落ちる。三段峡入口の西善寺の坊さん、セイカクさんが迷った谷とされている。滝は姉妹滝と呼ぶ。ここから三段峡上流に龍ノ口の急流が続く。いち早く花をつけているのはダンコウバイのみであった。正面に立岩が見えてくる。五立と呼ぶが見えるのは三つの立岩で右が一番高い。赤い滝を過ぎるとトンネルの上に庄兵衛岩がある。

ダンコウバイ

 皆実高校遭難碑の先に女夫淵がある。上流の渕が小さい。この小さい渕に落ちるのがツエオクエキ。そこから先を石樋と呼ぶ。右岸に中のエキの小谷が下りる。石樋を過ぎると右岸に二谷(フタタニ)が落ちる。二谷右岸に塔岩があり、二股の塔になっている。ここから見える三段峡右岸の懸崖は天狗岩。天狗岩の下に「牛のように横たわる」蓬莱岩の巨石がある。転石でなく、川床を構成する基盤岩であるという。蓬莱岩の下は渕になって淀んでいる。

 この辺りから、サバノ頭の東の出崎のコの字の地形に入る。遊歩道は黒渕渡船場の入口手前から崖を登る。黒渕荘へ渡る橋の橋げたは、まだ外されたままであった。コの字地形の門に進むと雌滝、雄滝がある。雄滝に下りるのがキヤケボタン。サバノ頭から下りる出崎の末端に仏岩がある。コの字の底辺を進むと、鉦が瀬付近に釣り人が二人入っていた。

 コの字の底辺の中央部に下りるトウダイコヤから大岩が落ち、遊歩道を塞いでいた。コマサ、マサガ谷の二つの滝の谷を過ぎると蛇杉橋。釣り人は葭ヶ原から入ったようだ。橋を渡り、急な尾根に取り付く。689ピーク手前まで登ると、昨日降った雪が残っていた。前方にサバノ頭が見える。イノシシの掘り返した跡があり、硬い糞が転がっていた。

イノシシの糞


 植林地に入ると、数センチの雪があった。蛇杉橋から2時間ほどで800.1三角点(笹ヶ迫)に出た。大きいブナを過ぎて岩場を越え、展望岩の所に出た。目前に向山、深入山、向真入山がある。眼下に向山から下りた尾根があり、右に三段峡蛇杉橋、左にミズナシ谷が見える。南側の展望岩に出ると、眼下に二谷、ヤセコヤの谷があり、三段峡の駐車場も見える。山側には、まだ白い薮ヶ迫山の尾根が続く。

 植林地を登る。数十センチの雪が残っている。上の林道の展望地から深入山、苅尾山、掛津山が見える。そこから間もなくサバノ頭に出た。展望岩から砥石川山、野田原の頭、比尻山、高岳への展望がある。15分ほどで登山道から林道に出た。林道はまだ雪が深い。林道からの展望を楽しみながら、サバノ頭から1時間ほどで薮ヶ迫山に到着。雪の中から三角点の頭が出ていた。

 登山道の上部はまだ雪が残っているが、下るに連れて雪が無くなった。大分下った所でマツカサの食痕が多くなる。1時間半ほどで道標のある登山口に出た。

まだ新しいエビフライ
エビフライ
エビフライの途中
アセビ
ヤマグルマ
ヒサカキ
オクノカンスゲ
マルバノホロシ
ミヤマシキミ
ヤドリギ
 
内黒山登山口
柴木川とサバノ頭の峯


地名考

 日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。

 アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。

 西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と思われ、またアイヌ語地名が存在することは、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。


●サバノ頭(サバノアタマ・ヌケ谷)
 sapa-no-at-amam 
 サパノアタマ 
 頭に・本当に・溢れる・穀物


●ヌケ谷 
 nup-kes-oma-pet 
 ヌケ 
 野・端・にある・川

 サバノ頭から出崎の西側の肩に下りるヌケ谷は、三段峡の長瀞と呼ばれる所である。


●二谷 フタタニ 
 put-ar-tat-nitay 
 プタタニ 
 その川口の・片側・樺・林

 putu-tattar-ke-nikur 
 プタタニ 
 その川口・たぎつせの・林


●トウダイゴヤ 
 putu-tay-iuk-o-yan-pet 
 トウタイコヤ 
 その口に・林・鹿・そこに・上がる・川


●キヤケボタン
 kiraw-yak-e-pon-ota-an-nay 
 キヤケポタン 
 雄鹿・喰う・子・浜・ある・川


●蛇小屋(ジャゴヤ)
 ci-yak-o-yan 
 チヤコヤ 
 越年・鹿・そこに・上がる


●イシノコヤ
 iuk-sinot-ko-yan-pet 
 イシノコヤ 
 鹿・遊ぶ・そこに・上がる・川


●コマサ
 husko-masar-ka-oma-nay 
 コマサ 
 古い・マサガ


●マサガ谷
 masar-ka-oma-nay 
 マサカ 
 草原の・上・にある・川


●ツエオクエキ
 tuye-o-kut-ekimne-an-pet 
 ツエオクエキ 
 切る・尻・崖の・山に・ある・川


●ヤセコヤ
 yaw-nisey-ko-yan-pet 
 ヤセコヤ 
 子・崖・に・上がる・川


●中のエキ
 nokan-not-ekime-an-pet 
 ノカノエキ 
 小さい・出崎の・山に・ある・川


●黒渕(クロブチ)
 yuk-nikur-or-puci 
 クロプチ 
 鹿・林の・所の・口


●大淵(オオブチ)
 poro-puci 
 ポロプチ 
 大きい・口


●ヤブガサコ(薮ヶ迫山・宮里山)
 yapka-san-kot 
 ヤプカサコ
 雄鹿・出る・くぼ地

●宮里山(ミヤリ=薮ヶ迫山)
 mintar-yak-riyam 
 ミヤリヤム 
 庭・鹿の・越年場


●セイカク谷(姉妹滝)
 nisey-ke-kus-pet 
 セイケク 
 崖の・所・通る・川


●姉妹滝(シマイダキ)
 si-muy-pet-ar-kipir 
 シムイタキ 
 大きい・渦・川の・片側・崖

 si-may-pet-ar-kipir 
 シマイタキ 
 大きい・響く音・川の・片側・崖

●柴木川(シワギガワ) 
 si-i-iwaki-ka-us-pet 
 シワキカウ 
 大きい・それが・住む・ほとり・にある・川


●タキガ谷
 putu-yuk-ika-pet 
 トキガ 
 その川口・鹿・越える・川


●オオ谷
 o-poro-pet 
 オポロ 
 川口・大きい・川


●オオマキ峠
 sino-oman-nupki-pet-taor 
 オオマキ 
 本当に・奥へ行く・濁り水・沢の・高岸

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

カシミール3Dデータ

総沿面距離14.4km
標高差745m

区間沿面距離
柴木
↓ 5.0km
蛇杉橋
↓ 3.3km
サバノ頭
↓ 2.5km
薮ヶ迫山
↓ 3.6km
柴木
 

 

 
展望岩から
        向真入山                  深入山                           向山
下はミズナシ川と三段峡大渕付近
展望岩から
薮ヶ迫山
展望岩から
三段峡駐車場と二谷、ヤセコヤ水源
林道の展望地から見た深入山
サバノ頭から
              砥石郷山      野田原の頭                       比尻山
登路(薄茶は900m超 茶は1000m超)  「カシミール3D」+「国土地理院『ウォッちず』12500」より