山歩き

日の平山…立岩山…市間山…立岩ダム
2012/3/25

駄荷バス停…ダニノ谷林道…論田の頭…日の平山…立岩観音…立岩山…市間山…大休ミの丘…立岩ダム…県道…駄荷

■日の平山(ヒノヒラヤマ)1091.4m:広島県佐伯郡吉和村字吉和東(点の記) 廿日市市
■立岩山(タテイワヤマ)1135.0m:広島県山県郡筒賀村大字上筒賀字立岩山(点の記) 安芸太田町
■市間山(イチマヤマ)1108.8m:広島県山県郡筒賀村大字上筒賀字市間山(点の記) 安芸太田町

駄荷バス停
五本桂線
右谷に沿う林道
植林地から見える女鹿平山と冠山
植林地を登る
論田の頭
ササの山道を登る
日の平山
坂原のタテイワ谷から上がる登山道の分岐
立岩山への岩尾根
立岩観音
日の平山
立岩山
市間山
十方山
雪深い尾根を下る
西風で倒れたブナ
1071P
まだ雪深い尾根
市間山
小尾根を下る
植林地を下る 929P手前
山道を下る
タユウ谷水源
大休ミの丘
立岩ダムの上に出る
5:15 駄荷バス停 雪 気温0度
 

6:50 論田の頭
7:30 日の平山
7:40 坂原分岐道標
8:10 立岩観音
8:20 立岩山
9:20 1071P
9:40 市間山
9:55 尾根分岐(境界線)
10:35 929P 
11:05 山道 
11:25 大休ミの丘 
11:40 立岩ダム 
13:00 十方山登山口
13:10 小松原橋 
13:20 立野キャンプ場分岐 
14:10 駄荷バス停


 駄荷バス停を出発、気温0度だが、風が強くて寒い。家々に明かりの点る駄荷集落を抜け、タニノ谷に沿う林道を進む。五本カツラノ谷を過ぎて、少し進んだ林道の分岐に「五本桂線」の標柱がある。五本カツラノ谷の水源に上がる林道を五本桂線と呼ぶようだ。林道は右谷へ上がっている。

 右谷水源の林道の分岐から植林地の尾根に入った。開地から女鹿平スキー場が見え、後ろに冠山、左に鬼ヶ城山が見える。登っていくと地図に無い林道がある。さらに上の林道を横切って、植林地を登り尾根に出た。そこから間もなく982ピークの論田の頭(ロンデン)。林の間に小室井山が見える。

 植林地の尾根を北へ進む。ノウサギの足跡が続く。だんだんブナが多くなる。立ちかけたササが新雪で倒れている。論田の頭から40分ほどで日の平山に出た。三角点は雪の下だった。日の平山から10分ほどで、タテイワ谷から上がる登山道の分岐に出る。坂原登山口まで1時間20分と書かれた道標がある。

セリバオウレン
セリバオウレン

 東側植林地の尾根を進む。強い西風とともに小雪が舞う。タケノオク谷鞍部を過ぎると、岩尾根となる。山々は小雪で白く煙る。立岩観音の横を通り、岩場を登ると展望地に出た。見えるのは日の平山までで、女鹿平山は霞む。岩尾根を進み、立岩山に出た。日の平山から50分ほどであった。

 正面の十方山は何とか見えた。北方向に見えるのは市間山まで。東に小室井山の尾根。山端に立つと立岩貯水池から猛烈な風が吹き上げる。東端に屈んで小休止。山頂のヤマグルマが実を付ける。尾根を進み、植林地に入る。シケの谷水源の頭はキハダの群生地になっている。

 急な尾根を北へ下る。この瘠せ尾根はまだ雪が深い。時折日が射すが、一転して吹雪となる。西風が強い。ブナが風で倒れて尾根を塞いでいた。風に負けない大きいブナがある。ブナの多い1071ピークに出た。尾根が細くなると、深く積もった雪の深さが良く分かる。雪庇に割れ目の筋が走る。

ダンコウバイ
ダンコウバイ

 1071ピークから20分ほどで市間山。ここの三角点は雪の上にある。展望は無いので降下地点に引き返す。安芸太田町と廿日市市の境界線のある所から、西の尾根を下る。ピンクのテープが続いていたが、このテープは境界線を下っていた。境界線と分かれて境界線の北の尾根を下る。雪の中からササが頭を出している。

 遠くからアカマツに見えたのは、近づいて見るとナツツバキの大きい木であった。植林地に入ると、ピンクのテープが続く。929ピークから尾根は枝分かれする。尾根を横切る山道に出た。山道にテープが続いていた。間もなくタユウ谷水源の大休ミの丘に出た。平坦地の水源に水路が通っている。

 テープ追って進み、植林地を抜けると立岩ダムへ下りる山道に出た。この道はおそらく、境谷の水源にあるワサビ田へ上がる道と思われる。山道の入口に中電の標柱が立っている。尾根の境界線分岐から1時間半ほどで立岩ダムへ下りた。

 ダムの西に上がると、ケルンコルの下に押ヶ垰集落が見える。県道沿いにいち早く芽吹いているのだダンコウバイだった。フキノトウも頭を出している。ヤブツバキはまだツボミ。ハルニレの花はまだ早かった。小さいセリバオウレンが春を告げていた。

イワガラミ
ヤマグルマ
フキノトウ
フキノトウ
ヤブツバキ
サルトリイバラ
ホウノキ
ヤマコウバシ
 
カヤノガ峠
立岩貯水池の水天宮
水流の無いダム下流
亀裂の走るダムの壁
押ヶ垰集落
駄荷集落


地名考

 日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。

 アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。

 西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と思われ、またアイヌ語地名が存在することは、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。


●大休ミの丘(オオヤスミノオカ)
 


●ユズリハ(大休みの丘別名) 
 


●タユウ谷(大休みの丘が水源) 
 

 大休ミの丘は地元ではユズリハとも呼ばれている。そこはタユウ谷の水源で、大きい平坦地の湿地になっている。


●日の平山(ヒノヒラヤマ) 
 


 タテイワ谷からドンデ谷に上がる谷に滝があり、岩の出崎となっている。


●立岩山(タテイワヤマ)
 


●タテイワ谷
 


●三の氏山(ミノウジヤマ 立岩山古名) 
 


●市間山
 


●イチマ谷(市間山)
 


●布原(ヌノハラ) 
 


●ダニノ谷
 


●五本カツラノ谷
 


●論田の頭(ロンデンノカシラ)
 

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カシミール3Dデータ

総沿面距離20.0km
標高差627m

区間沿面距離
駄荷バス停
↓ 4.8km
日の平山
↓ 1.7km
立岩山
↓ 2.4km
市間山
↓ 3.4km
立岩ダム
↓ 7.7km
駄荷バス停
 

 

 
論田の頭南面から
       鬼ヶ城山                                        冠山    女鹿平山
日の平山
十方山
市間山
登山道のブナ
登路(薄茶は900m超 茶は1000m超)  「カシミール3D」+「国土地理院『ウォッちず』12500」より