山歩き

那須集落…十方山…奥三ツ倉…キリイシのタキ
2012/3/11

那須橋…那須集落…十方山登山口…藤十郎…中三ツ倉…奥三ツ倉…十方山…奥三ツ倉…キリイシのタキ…県道…那須橋

■十方山(ジッポウザン)1319m:広島県佐伯郡吉和村吉和西(点の記) (廿日市市)

那須橋
那須滝
那須小学校跡
ウラオレ橋から先は雪道
十方山登山口
登山道から尾根を進む
登山道合流点付近
植隣地を登る
藤十郎
尾根のブナ
鍋山 市間山 立岩山
前三ツ倉(中三ツ倉)
奥三ツ倉へ進む
十方山
雪煙を下る
掘割
奥三ツ倉
奥三ツ倉南の大岩
南の尾根を進む
キリイシのタキ末端
キリイシのタキ先端
植林地を下る
雪の疎らな尾根
カヤノガ峠のアンテナ
カヤノガ峠から車道に下る
4:20 那須橋 雪 気温4度
 

5:00 那須小学校跡
5:40 林道終点登山口
7:30 藤十郎
8:10 中三ツ倉(道標は前三ツ倉)
8:25 奥三ツ倉
8:50 十方山
9:25 奥三ツ倉
9:50 1215P
10:30 キリイシのタキ
12:25 カヤノガ峠
12:50 押ヶ垰
13:20 坂根
13:35 打梨
13:40 那須橋


 那須橋の手前を出発。10分ほどで月明かりで見える那須滝。40分ほどで那須小学校跡。街頭のある集落には家の電灯が点いている。ウラオレ橋を回りこんだ所から雪道となる。ここからカンジキを履いた。出発から1時間半ほどで十方山登山口の林道終点。道標の下に背負子が置いてあった。 

 踏み跡のある登山道を進み、途中からトウジュウロウ谷北の尾根を登った。尾根を進むと古い山道が残っている。アカゲラの仕業か、雪の上に木片が散乱している。明るくなった尾根を進む。那須集落が6時の時報を告げる。内黒峠に上がる車道が見える。登山道と合流するころには、背に陽が差し始めた。

 スギの植林地の境界を登る。大きいブナが点在する。大岩の地点に出た。東側に展望がある。折れた枝にウリハダカエデの実が残る。平坦地のスギ林の中に大きいブナがある。登山口から2時間ほどで大きいミズナラの藤十郎。気温マイナス3度。

ミヤマシキミ

 一服して大きいブナのある尾根を進む。展望地に出ると、霞んではいるが遠くに天上山、手前に鍋山、市間山、立岩山への展望がある。前方の林の上に中三ツ倉の小山が見えてくる。ブナの斜面を進み、大岩のところに出た。前三ツ倉(中三ツ倉)の道標が頭だけ出していた。

 桑原良敏の『西中国山地』には北から順に前三ツ倉(丸子頭)、中三ツ倉(那須分れ)、奥三ツ倉となっている。

 奥三ツ倉へ進み始めると、急に風が出て周辺にガスが舞い、見通しが悪くなった。横から小雪が吹き付ける。奥三ツ倉の岩場の北を回り込み、論所へ下る。論所の掘割りを渡ったところで十方山の道標があった。山頂周辺はガスと猛烈な風で視界が利かない。出発から4時間半で山頂に到着。

 山頂でカメラを向けると、風で腕が煽られる。風を避けて東側のスギ林の下に身を寄せた。気温はマイナス3度であった。一服して引き返した。登ってきたカンジキの跡はもう消えていた。雪煙の雪原を進む。掘割りまで引き返すと、カンジキの跡が残っていた。

ヤブコウジ

 風が少し収まり、ブナ林を登る。前方に岩丘が見える。十方山から30分ほどで奥三ツ倉の道標のところに出た。道標のある奥三ツ倉の南側の大岩を回り込んで、南の尾根を下る。前方に尾根の先端が見える。ブナの尾根を下る。尾根の先端から西へ折れると大きい岩場に出る。

 ここがキリイシのタキの岩尾根の端である。雪が多いので西側を回り込み、岩尾根の間に上がった。岩尾根を進むと先端に出る。ここは見通しの良い所だが、今日は雪とガスで展望が全く無い。先端の手前から東側を回り、急な尾根を下った。

マツボックリの食痕
マツボックリの鱗片とエビフライ
雪面の鱗片とエビフライ

 境界線が西へ折れると、植林帯に入る。ここも急な尾根になっている。800m付近まで下ると、雪が疎らになりミヤマシキミが花芽をつけていた。ここでカンジキを外した。左手に押ヶ垰の集落が見える。

 スギ林の中のアカマツの下にエビフライ=マツカサの食痕があった。下っていくとマツカサの鱗片がたくさん落ちていた。その中にエビフライがたくさんあった。エビフライはまだ新しいものであった。

 カヤノガ峠に下ると、新しいアンテナ塔が立っていた。そこから東へ下っていくと、雪面の上にエビフライがあった。奥三ツ倉から4時間ほどで県道に出た。雪の舞う車道を那須橋へ向った。

ナワシログミ
ユズリハ
サルトリイバラ
キリ
ヌルデ
カワラハンノキ
ヤマグルマ
キヅタ
 
車道から見た立岩山


地名考

 日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。

 アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。

 西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と思われ、またアイヌ語地名が存在することは、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。

下から見たキリイシのタキ 2007/4/15
垂直の壁となっている

●キリイシのタキ(岩崖・Tuc:岩石地)
 ki-ari-i-si-no-o-tak-ki 
 キリイシノタキ 
 茅・仕掛ける・そこに・糞・よく・仕掛ける・岩に・打つ


●キリイシのオ 
 ki-ari-i-si-no-o 
 キリイシノオ 
 茅・仕掛ける・そこに・糞・よく・仕掛ける

 キリイシのタキの西側は垂直の崖となっている。

 

立岩山から見たカヤノガ峠先端部 2007/1/14
先端は岩崖で横に広くなっている

●カヤノガ峠(カヤノガタオ)
 ka-ya-no-o-ka-ta-o 
 カヤノカタオ 
 実・網に・よく・仕掛ける・岸に・そこに・仕掛ける
 (左岸が岩崖)

左那須川、右太田川の合流点
白く泡立つ早瀬になっている
ここから上流が打梨

●打梨(ウツナシ)
 utka-tunas 
 ウツナシ 
 浅瀬・早い

 打梨は那須川と太田川の合流点付近の早瀬のことであると思われる。ここから太田川上流左岸が打梨集落。


●打梨(古名:仮茄子・カリナス) 
 kari-tunas 
 カリナシ 
 回る・早川


●那須(ナス) 
 nam-wakka-putu 
 ナツ 
 冷・水・口


●ウラオレ谷 
 urar-poro-e-an-nay 
 ウラポレ 
 霧・多い・そこに・ある・川



●押ケ垰(オシガダオ) 
 o-sikari-pet-taor 
 オシカタオ 
 尻・回る・川の・高岸


●坂根谷(サカネダニ) 
 wakka-sak-ane-nay 
 サカネ 
 水・無い・細い・川(伏流水)


●ツリンボウノ谷 
 putu-rir-un-po-yuk-sinot-nay 
 ツリンポウノ 
 川口・波・ある・子・鹿・遊ぶ・沢

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カシミール3Dデータ

総沿面距離20.9km
標高差916m

区間沿面距離
那須橋
↓ 3.9km
登山口
↓ 2.5km
藤十郎
↓ 2.8km
十方山
↓ 1.1km
奥三ツ倉
↓ 1.7km
キリイシのタキ
↓ 2.4km
カヤノガ峠
↓ 2.3km
坂根
↓ 4.2km
那須橋
 

 
 
 
藤十郎西のブナ
論所のブナ
雪煙の十方山
論所へ下る
論所手前のブナ
奥三ツ倉      
登路(薄茶は900m超 茶は1000m超)  「カシミール3D」+「国土地理院『ウォッちず』12500」より