6:20 立野キャンプ場 晴れ 気温12度
7:30 黒ダキ山登山口
8:10 ホトケ谷
10:10 856P
11:20 1023P
11:50 A峯
12:20 沼長トロ山
13:10 D峯
13:35 銅山
14:55 城山
15:40 立野キャンプ場
静かな立野キャンプ場を出発。細見谷橋を渡り下山林道跡に入る。一ノ谷へ下りるカーブミラーを過ぎると、谷は北へ向く。「ギャギャ」と鳴きながらカケスらしき鳥が林を飛ぶ。テンガタキの谷を回り込むと大きなトチの木がある。1時間ほどで黒ダキ山登山口。登山口にツガとアカマツがある。
登山口からまもなく林道は北へカーブする。カーブ地点からクロダキ谷へ下りる。岩壁の下を通り、クロダキ谷を渡り、黒ダキ山から下りる尾根に出る。この尾根のアカマツにクマの爪跡があるが、新しい爪跡は無かった。踏み跡の残るトラバース道を進み、ホトケ谷の上に出る。ジグザグ道を下り、ホトケ谷落口に出た。
アカマツの爪痕 |
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今日の細見谷は水量が多く、川幅がいつもの倍はあった。上流にV字滝とオオリュウズが見える。左岸を進み右岸に渡る。右岸を巻いてオオリュウズの前に出た。そこから急な尾根を登った。ブナが現れると尾根は緩やかになる。1時間ほどでアカマツのある856ピークに出た。
薮の尾根を西へ進む。尾根が南向きに変わると倒木がある。細見谷の西の風をまともに受けるところである。二ノ谷水源を回り込むと、深いブナとササ薮の尾根に変わる。倒れたブナが点在する。クロモジも多い。ブナに古い爪痕が残っていた。856ピークから1時間ほどで岩尾根の1023ピークに出た。
ジンジソウ |
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ナメラダイモンジソウ |
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沼長トロ山の周回路を左に回る。岩尾根を進むと展望地に出る。左から五里山、1158ピーク、京ツカ山、焼杉山、旧羅漢山、恐羅漢山、十方山、黒ダキ山への展望がある。周回路を進み30分ほどでA峯。A峯を下って植林地に入る。ヒノキ林、スギ林の中に、カラマツが点在している。A峯から30分ほどで沼長トロ山。
植林地を下る。20分ほどでヒノ谷水源の沼ノ原に出た。小魚がたくさんいた。浅い小川にアマゴの雌雄が居た。産卵のためヒノ谷から遡上してきたようだ。しばらくアマゴを観察したが、産卵行動までには至らなかった。川の分岐のスギ林の小川を進んだ。鞍部へ出る小谷にブナの実の殻がたくさん落ちていた。沼長トロ山から40分ほどでD峯に出た。
ガマズミ |
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ブナの爪痕 |
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D峯から東の植林地の尾根を進む。ヒノキ林の中に所々アカマツが点在している。30分ほどで銅山、920ピーク。三角点は薮の中であった。長い植林地の尾根が続く。点在するアカマツの周りを見ながら歩いていたが、マツカサの食痕があったのは、大きいアカマツの下の一ヶ所だけだった。
809ピーク、岩尾根を通り城山に出た。805三角点で点名は立野。ここの三角点も薮の中にある。立野キャンプ場に下りる植林地の尾根を下る。途中に大きいナラがあった。末端の岩尾根を抜け吉和川の林道の鎖止め付近に下りた。
エビフライ=マツカサの食痕 |
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ムラサキシキブ |
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コマユミ |
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ツルリンドウ |
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サルトリイバラ |
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タンナサワフタギ |
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ノイバラ |
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クロモジ |
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ホオノキ |
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タムシバ |
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ハナホウキタケ |
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遡上するアマゴ |
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アマゴ |
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アマゴ |
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アマゴ |
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アマゴ |
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■地名考
日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。
アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。
西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と考えられ、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。
「ヒノ谷の水源にあたる所に1014.4m峯があって、点称は『沼長』となっている。『吉和村絵図』(江戸末期)に御留山沼長トロ山と記されているので、これを用いることにした。これが1014.4m峯につけられた山名なのか、この峯より馬蹄形に続いている千m級の山々全体に付けられた名なのか定かでない。この峯の東側のヒノ谷水源帯の平坦地を現在沼長と呼んでおり、それより名づけられたものと思われる」(『西中国山地』桑原良敏)。
ヒノ谷の水源は植林地で大きいスギが多い。その中を沼のような小川が流れている。「沼」は水源の沼のような地形を表わしていると考えられる。「ヌマナガ」が「沼長」か「沼中」なのか分からない。
沼長トロ山(ヌマナガトロヤマ)
カシミール3Dデータ
総沿面距離13.6km
標高差492m
区間沿面距離
立野キャンプ場
↓ 3.9km
オオリュウズ
↓ 4.2km
沼長トロ山
↓ 1.1km
D峯
↓ 4.4km
立野キャンプ場
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