6:30 郷路橋 晴れ 気温10度
キキョウ |
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10:45 同形山
11:05 ツチダキ
11:20 阿佐山
12:15 カタラ谷
13:20 畳山北リフト
14:00 ココノ峠
14:50 981P
15:55 猪子山
16:35 林道
17:05 郷路橋
郷路橋から猪子谷川左岸の道を進み、高速道の下を過ぎると同形尻川の入口である。猪子谷川の奥に981ピークが見える。左岸に入ると、すぐに堰堤がある。堰堤から谷に入り、竹林を進むと堰堤がある。堰堤の先で左岸に林道が上がっていた。
林道を進む。林道はアベマキ、コナラ林を通り、谷を横切る。そこからケヤキが多い谷を進む。上流で林道が横切る。林道が右岸に沿うようになった所から林道を進む。キバナアキギリが残っている。右岸の林道の横に、樹皮がケヤキのような木が目に留まり、葉を見上げるとオヒョウであった。周囲1.7mの大きいオヒョウニレであった。標高700m付近。
周囲1.7mオヒョウ |
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その辺りから点々とオヒョウが見られるようになった。岩の谷を進む。ワサビが野生化しており、ワサビ田があったようだ。900m付近で見たのが最後のオヒョウで、小木も含めて40本ほどあった。ドウギョウ谷は水源に入っても水流がある広葉樹の谷であった。4時間ほどでスキーゲレンデに出た。
北に丸瀬山見え、背後の山々は霞む。スキー場の草地にノウサギの糞が多い。カエデは黄色に染まる。同形山山頂リフトでは、リフトの椅子が並べられ準備作業の最中であった。山頂南の大岩の上に上がって一休みした。阿佐山山頂付近はガスが舞う。その右手に毛無山が見える。畳山から猪子山への展望があるが、背後は霞んでいる。
登山道のクマ糞 |
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尾根の登山道に入ると、クマの糞があった。ブナ林を下り、ツチダキを経て20分ほどで阿佐山。阿佐山東面のブナ林を下る。大きいブナが残っている。南のカタラ谷の先に熊の城山の峯が見える。畳山は目前にある。小谷のスギ林を下り、北のカタラ谷に出た。カタラ谷から涸れた植林地の小谷を上がる。尾根を進むと大きいブナがある。阿佐山から2時間ほどで、畳山北のリフトに出た。
リフトから県境尾根を進み、ココノ峠に下りる。ココノ峠の手前に周囲127cmの大きいオヒョウがあった。周辺にオヒョウの小木が5本あった。おそらく西から上がるタテバシリのオヒョウの続きと見られるが、東の女鹿原川であるかもしれない。ココノ峠付近は岩がゴロゴロしている。カンナ流しの跡と思われる。
コマユミ |
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ココノ峠から県境尾根を進むと大きいブナがある。この辺りはクリの木にクマ棚が多くあった。植林地と広葉樹の境界を進む。981三角点の手前に開けた所があり、大朝の里が見える。三角点は薮の中にあった。一の谷の鞍部に下り、823ピークを経てココノ峠から2時間ほどで猪子山。林の中で展望は無い。
猪子山東の鞍部に下り、聖岩谷川水源の谷を下った。植林地を下ると、谷に沿う山道があった。30分ほどで林道に出た。下流の里に出ると、丸瀬山から同形山に掛けての山並みが見える。30分ほどで郷路橋に帰着。
オトコヨウゾメ |
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ジンジソウ |
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オオカニコウモリ |
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ミヤマシキミ |
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アキノキリンソウ |
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シロヨメナ |
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ヤクシソウ |
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アキチョウジ |
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シロシキブ |
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■地名考
日本の縄文語(日本列島共通語)を受け継いだのは、アイヌ語系民族であった。
アイヌ語によって西日本の古い地名が合理的に説明できることは、その一つの証でもある。
西中国山地にアイヌ語地名が存在することは、その地名は縄文時代から呼ばれていた可能性のある地名と思われ、またアイヌ語地名が存在することは、その地名の周辺に縄文遺跡が存在することを予見している。
縄文遺跡の位置 |
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丸瀬山・阿佐山東川には旧石器・縄文から近世に続く遺跡がある。堀田上遺跡、今佐屋山遺跡から旧石器の遺物が出土している。
石見山間部に人々が住み始めたのは旧石器時代にさかのぼる。堀田上遺跡では2〜3万年ぐらい前の石器が出土した。郷路橋遺跡では、食料用のトチの実を蓄えた跡を残す6000年前のムラが見つかっている。
「瑞穂町市木の堀田上(ほりたうえ)遺跡では、1989年、石見最古、後期旧石器時代前半の出土品があった。槍先などの狩猟具やナイフ形、台形様、切り出し状などの石器、それに
皮なめし用のスクレイパー(削器)がある」(山根美神館HP)。
丸瀬山・阿佐山東の縄文遺跡 |
遺跡名 |
遺物 |
堀田上遺跡
ほりたうえ |
旧石器 ナイフ型石器・台形様石器・スクレイパー・剥片・石核・砕片・切出し状石器
縄文 竪穴住居・土坑・柱穴・溝
弥生 土坑・柱穴
古墳 土坑・柱穴
縄文 縄文土器(早期)・石皿・剥片・石鏃・磨石・スクレイパー・楔形石器・礫石器・敲石・石錐・凹石
弥生土器(前期・中期)
堀田上遺跡の旧石器時代の石器
(島根県HPから) |
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今佐屋山遺跡
いまさややま |
旧石器 ナイフ型石器
縄文 柱穴
古墳 竪穴住居・柱穴
縄文 縄文土器(早期)・石鏃・尖頭器・スクレイパー・磨石・敲石
古墳・平安 |
米屋山遺跡
こめややま |
縄文 縄文土器(早期)・石鏃
土師器(時代不明) |
郷路橋遺跡
ごうろばし |
縄文 竪穴住居・土坑・柱穴
中世 掘立柱建物
近世 掘立柱建物・土坑・溝
縄文 縄文土器(早期・前期・後期・晩期)・剥片・石斧・敲石・磨石・石皿・種実(トチ)
中世(陶磁器)
近世(陶磁器)
トチの実の貯蔵穴
(島根県HPから) |
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トチの実 |
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●猪子谷川(イノコダニガワ)
●猪子山(イノコヤマ)
●郷路(ゴウロ)
郷路橋遺跡は縄文早期・前期・後期・晩期と続き、竪穴住居跡が出土している。そして中世、近世への引き継がれた。
●阿佐山(アサヤマ)
at-sam アッ・サム
オヒョウニレ・の傍
●畳山(タタミヤマ)
阿佐山周辺はオヒョウニレの多い所である。猪子谷川水源、タテバシリの谷、タテバシリ水源のココノ峠、北のカタラ谷、東西のツチダキ谷にオヒョウが多い。
アイヌ語のオヒョウに「at」(アッ)、「opiw」(オピゥ)があり、「atu」(アツ・アト・アトゥ)・「ati」「achi」(アチ)などの三人称形がある。オヒョウはアイヌ語「opiw」の転訛と考えられる。
カシミール3Dデータ
サンヨウブシ |
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総沿面距離17.2km
標高差798m
区間沿面距離
郷路橋
↓ 6.2km
同形山
↓ 1.1km
阿佐山
↓ 6.8km
猪子山
↓ 3.1km
郷路橋
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