山歩き

汐原…ヒキアゲ谷…冠山…ウシオ谷 2007/2/25
汐原…ウシオ谷…タキガ休ミ…ヒキアゲ谷…1129P…国体コース…クルソン分岐…冠山…クルソン谷…ウシオ谷…汐原

■冠山(カムリヤマ)1339m:広島県佐伯郡吉和村字吉和西(点の記) (廿日市市)

冠山 吉和の里から
登山道入口
登山道入口の橋
ここが「タキガ休ミ」か

「滝ケ休」

ヒキアゲ谷落口の下流
ヒキアゲ谷
ワサビ田跡 ヒキアゲ谷
ヒキアゲ谷水源のブナ
クマ棚
 登山道を塞ぐ大岩 国体コース
クルソン岩
凍る雪道
冠山
冠山山頂から
7:30 汐原出発 曇り 気温-2度
 
 

8:00 ヒキアゲ谷
9:15 国体コース
9:30 1129P
10:20 冠山
11:10 ウシオ谷
11:50 汐原




 汐原を出発、気温マイナス2度で寒い。手がかじかむ。車道を上がると、登山道案内板がある。東コース(国体)と西コース(ウシオ谷)があり、周回すると、看板の所にもどるようになっている。

 ウシオ谷の林道を上がると、ウシオ谷に架かる橋の所で車道は終わり、登山道になる。道を上がり、朽ちた橋を通りすぎると、大岩がある。そこから少し進むと、ウシオ谷左岸に岩が突き出ており、そこに「滝ガ休」の表示がある。


 タキガ休ミは、アイヌ語で以下の意がある。

 タキガ休ミ
 tapkop-kes-oma-ya-us-supi
 タプコプ・ケシ・オマ・ヤ・ウシ・スピ
 タンコブ山・の端・にある・陸岸・ある・激湍

 

 タキガ休ミのプレートのある少し下流の左岸に大岩があり、その岩の左に小さな水路がある。現在、水が流れてないが、杉の植林地のためであろう。昔は原生林があり、水が湧き出していたような所に見える。ここがタキガ休ミであろう。


 タキガ休ミの先に、ウシオ谷がカーブする所に落ちているのがヒキアゲ谷である。ヒキアゲ谷落口のすぐ下の川床は岩盤で、岩を削り下げた水路になっている。予測したとおりであった。その意については、地名考で説明している。


 ヒキアゲ谷を上がった。小さいスギ林の谷である。左岸に道が残っている。上はワサビ田跡だった。スギの植林のため、ワサビ田をやめたのであろうか。

小さい爪痕

 水源に上がると、ブナの若木が多い。数センチほどの霜柱が成長していた。少ないクリノキにクマ棚が残っていた。爪痕が微かにあるので、小熊のようだ。折れた小枝が派手に落ちていた。

 小尾根に出るとササ薮だった。道跡が残っている。30分ほど薮を漕いで、国体コースの尾根に出た。少し上ると、登山道を塞ぐ大岩がある。林間から吉和の里が覗く。出発から2時間ほどで、1129ピーク、冠山が前方に見えてくる。

 1129ピークを下り、少し進むと右に、クルソン岩が大きく迫ってくる。クルソン岩への分岐道を過ぎ、その先に、クルソン谷を降りてウシオ谷へ出る道の分岐になる。その辺りから雪が残っている。

 雪道は固く凍っている。気温はマイナス5度だった。ブナ林を上がり、クルソン谷分岐から40分ほどで冠山到着。端の展望地に出ると、寒い谷風が吹き上げていた。展望は素晴らしく、十方山、恐羅漢山、五里山から大神ヶ岳へつづく峯を見渡すことが出来る。

 冠山は、一等三角点で、明治21年の選点で、古くから知られている山である。

 早々にブナ林を下山、クルソン谷を下った。ウシオ谷に出ると、巨石が多いところである。「滝ケ休」のプレートから本流を見ると、小滝があり、景色のよいところである。ウシオ谷のアイヌ語での意は、「石多い谷」の意だが、確かに、大石、小石の多い谷である。

ブナ林を下る
クルソン谷
ウシオ谷
 

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カシミールデータ

総沿面距離10.7km
標高差712m

区間沿面距離
汐原
↓ 3.8km
1129P
↓ 1.7km
冠山
↓ 5.2km
汐原

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地名考

●冠山

 「西中国山地」で、古名に「カンムリ」と呼ばれている山に以下があり、アイヌ語で表してみる。

○カブリ山(才乙) 古名:オオカムリ
 horka-hur
 ホロカ・フル  
 後戻りする・丘(川)



○大峯山(オオミネヤマ) 古名:カムロダキ
 horka-ni-mu-oro-tapkop
 ホロカ・ニ・ム・オロ・タプコプ
 後戻りする・樹木・繁茂する・所の・タンコブ山



○冠山(カンムリヤマ) 古名:カムリヤマ
 horka-mun-ri-nay
 ホロカ・ムン・リ・ナイ
 後戻りする・草・高い・川



○後冠(ウシロカムリ)
 num-us-horka-mun-ri-nay
 ヌム・ウシ・ホロカ・ムン・リ・ナイ
 果実・多い・後戻りする・草・高い・川


 
 後冠は、冠山の後にある山とされているが、アイヌ語では、冠山と同意となる。



○櫛山(クシヤマ) 古名:カミクシヤマ
 kkamuy-kus-i
 カムイ・クシ・イ
 神の・通る・所

 

●クルソン仏岩(クルソンホトケイワ)

 クルソン佛岩(1725年) 
 kuruson-tu-pok-ke-iwa
 クルソン・ト・ポク・ケ・イワ
 クルソン・峯・の下・の所の・岩山


 クルソン谷
 kut-utur-so-un-nay
 クッ・ウトル・ソ・ウン・ナイ
 崖・の間の・岩壁・ある・川


 ローソク岩が昔から呼ばれている地名であれば、アイヌ語で意味ある地名である。

 ru-o-sotki-iwa
 ル・オ・ソッキ・イワ
 足跡・多い・寝床の・岩山



●ヒキアゲ谷

 ヒキアケ谷
 pikew-un-ak-pet
 ピケゥ・ウン・アク・ペッ
 小粒の石・ある・浅い・沢

ヒキアゲ谷落口の下流

ヒキアゲ谷落口の下流

 
●ボーギのキビレ
 pon-ki-nup-pet-kipir
 ポン・キ・ヌプ・ペッ・キピリ
 小さい・茅・野・沢の・丘

●コブドチ谷
 tapkop-at-us-nay
 タプコプ・アッ・ウシ・ナイ
 タンコブ山の・オヒョウニレ・群生する・沢

●キンカネリ
 kim-un-horka-nay-rupespe 
 キム・ウン・ホロカ・ナイ・ルペシペ
 山手を・通る・後戻りする・川の・峠道沢
 

恐羅漢山 十方山
登路(青線は磁北線 薄茶は900m超 茶は1000m超)