山歩き

セト谷…バーのキビレ…クラガ谷…細見谷 2005/6/19
瀬戸滝登山口…瀬戸滝…セト谷…右谷…バーのキビレ…クラガ谷…細見谷…下山林道…立野…瀬戸滝登山口

■バーのキビレ 1060m:広島県吉和

瀬戸滝の遊歩道

アライ川

瀬戸滝上段の滝
木馬道の石垣
瀬戸谷左岸の石垣 タガタノ谷付近
右谷
オニグルミ 右谷

三岩付近

左は右谷 右ウシロヤマ谷

谷に転がる切断された大木

バーのキビレ
クラガ谷
クラガ谷のコンクリートブロック堰堤
ナツトウダイ コアジサイ
エンレイソウ ウワバミソウ

十方林道 長者原

細見谷 祠から
オシガ谷
ロクロ谷
S字ゴルジュ
オオリュウズ上部 休み場付近
オオリュウズ
イカダ滝上部
クロダキ谷
下山林道
6:30出発 晴れ 気温16度


イヌトウバナ

7:00瀬戸滝上
7:35左谷右谷分岐
8:20三ツ岩
8:35大ビラメの滝
9:40下山林道東
10:20バーのキビレ
10:30下山林道西
11:30細見谷
12:40十方林道祠

「十方山東面には三本の谷があるが、その中で広葉樹林に覆われた最も長い谷が瀬戸谷である。瀬戸滝という関門があって、滝の横の懸崖をよじ登らないと奥へ入れないため、一般の人々にはあまり知られていない。瀬戸谷は、入口より稜線へ抜けるまで珍しく天然林に覆われている。樹下の渓流は、あくまで清く澄み、渓谷遡行の楽しさを満たしてくれる。盛夏でも涼しく、山草盗採団に出会って不快になる事もなく、それに限りなく静かである」(「西中国山地」桑原良敏)。

 「西中国山地」にある地図を見ると、瀬戸橋付近とアライ川入口に昔、小屋があったようだ。谷沿いの遊歩道を上がった。20分ほどで瀬戸滝。瀬戸滝の上へ登るアライ川右岸の崖は、湿っていることが多いが、今日は乾いている。瀬戸滝上段の滝横を通って木馬道へ出た。木馬道はセト谷左岸上部の遊歩道を通ってアライ川を渡り、瀬戸滝の上を通っていたが、大分昔、崩れたようだ。木馬道が通っていた石垣がところどころ残っている。

 ほかに瀬戸滝上部に出る道は、アライ川左岸の上に踏み跡があり、アライ川を300mほど登ると、右岸に渡り、トラバース道が尾根を越えて、瀬戸滝上の谷へ出る。

サイハイラン

 右岸の木馬道に、ところどころ石垣が残っている。木馬道を歩きかけたが、崩れているところが多く、谷を歩いた。タガタノ谷手前の右岸に平地があり、田畑があったところだ。左岸に石垣が残っている。よくこんな上まで田を開いたものだ。タガタ、田形、タカタ、高田は田を作った跡、高所にある田を意味する(「西中国山地」)。

 瀬戸滝上から30分ほどで、左谷と右谷の分岐に到着。手前にオニグルミの大きな木がある。この辺りも左岸、右岸に平地があり、田畑があったという。分岐に石垣が残っている。右谷左岸に踏み跡があるが、すぐに消失し谷を歩く。キジヤ原付近はスギ林で平地になっている。ここにも田畑があったのかもしれない。左岸の踏み跡は大分茂っている。三ツ岩手前で、左岸の踏み跡がなくなり、踏み跡終点に石積が残っている。この辺りまで木馬道があったようだ。

マタタビに留まるマイマイ

 連続する大岩を通り、ゴルジュの先にオオビラメの滝がある。小滝が二つ連続している。昔、大イワナを何度か見たが、魚の影はなかった。左岸を渡り、上下二段の滝の上へ出た。その先で谷は分岐し、右はウシロヤマ谷。ウシロヤマ谷を詰めると、十方山登山道に出る。分岐の右岸に石積みが残っている。ワサビ田でもあったのかもしれない。右谷本谷を進んだ。林道建設工事で切り倒したものだろうか、切断された大木が谷に転がっている。

ホオノキ

 次の次の分岐を左へ進むと、だんだんと谷が狭くなり、茂ってくるが、それが開けると林道手前。ホオノキが大輪を咲かせていた。林道の配水管から水が落ちている。林道へ出て少し休憩。林道からバーのキビレへ上がる谷は、薮もなく歩き易い。キビレへ近づくとササが覆うが、谷がぬかるんでくると、ササを掴んで鞍部へ上がった。3月には雪で覆われていたキビレは、背丈を越えるササで埋まっている。キビレの東側に三ツ倉、西は長者原の谷辺りが見える。

 バーという地名は「西中国山地」ではここだけである。似たような地名にバア堀(向山)、バアガ谷(立岩)がある。県外ではバアヶ池(徳島)、バアヶ森、バーガ森(高知)がある。共通点は湿地のようなところだろうか。「ワル谷とマツオ谷にはさまれた尾根にある湿地をバア堀という」(「西中国山地」向山の項)。バーのキビレ手前の谷道は、いつもぬかるんで湿地になっている。

ヤマアジサイ

 西側のクラガ谷を下った。ササを少し掻き分けると、すぐに歩き易い谷径になる。10分ほどで下山林道西。林道を横切ってクラガ谷を下った。植林帯の谷のようだ。しばらくなだらかな谷道だったが、大分下ったところで7、8mの滝が現れた、右岸を巻いた。さらに下るとコンクリートブロックの堰堤に到着、細見谷が近いようだ。堰堤を覆うサルナシの花が開きかけていた。下山林道西から1時間ほどで細見谷へ抜けた。

 クラガ谷は大平山、日の平山にもあるので、共通の意味があるのかもしれない。カシミールの地名検索では倉ヶ谷、蔵ヶ谷、ネット検索ではクラガ谷(大分県佐伯市)がある。

モリアオガエルの卵塊

 細見谷で少し休憩して出発。このあたりは広い平原地帯で、細見谷が三つに分岐している。ササを分けて長者原付近の十方林道へ出た。エゴノキの花がまだ満開だ。水溜りの上を見上げると、ウリハダカエデの枝に直径10cmほどのモリアオガエルの卵塊がぶら下がっている。細見谷へ落ちる谷を見ると水量が少ないようだ。ところどころオフロード車が止まっている。釣にでも入っているようだ。バイクは1台が通り過ぎただけだった。十方山稜線から落ちるタキワケ谷の水も心細いばかりだ。林道から見る細見谷の水も少ない。十方林道へ出てから1時間ほどで祠へ到着。

13:25ロクロ谷
13:50カンネワラ谷
14:40オオリュウズ
15:10イカダ滝
16:45立野
17:20瀬戸滝登山口

川へ潜ったヘビ

 祠右から細見谷へ降りた。谷へ降りると右にオシガ谷の落ち口があり、正面に堰堤がある。水量が少ないためか、水は冷たくなく、むしろ生暖かい感じだ。左岸から堰堤を降りた。ヤマアジサイが咲きかけている。右岸の草むらを歩いていると、ヘビが川へ飛び込んだ。こっちも驚いたが、ヘビも慌てたのだろう、底にへばりついて潜ったままだ。谷へ降りて40分ほどでロクロ谷。かつて吉和の木地師が細見谷へ抜けた谷だ。サワグルミが果穂を下げている。
 S字ゴルジュを抜けるとカンネワラ谷。ロクロ谷から40分ほどかかった。水量が多いとき、S字ゴルジュは左岸を巻く。

ミヤマカワトンボ

 奥フトウ谷、中フトウ谷、前フトウ谷はいずれも水量チョロチョロ。カンネワラから50分ほどでオオリュウズ。水の豊富なオオリュウズも半分干上がって、石ころが出ている。右岸を巻いてオオリュウズの下へ降り、V字滝の上へ降りて左岸からV字滝へ出た。V字滝は水量が少ないため、左側からしか水が落ちず、V字になっていない。ホトケ谷を過ぎて右岸を巻き、イカダ滝の上部を通って谷へ降りた。クロダキ谷手前のゴルジュは、左岸をへつる。

立野分岐

 クロダキ谷を過ぎると一ノ谷まで平凡な谷が続く。二ノ谷、テンガタキを過ぎ、一ノ谷の北側のゴルジュ帯手前から林道へ上がった。林道の踏み跡は少し整備されたのか、薮が少ない。祠を降りてから4時間ほどで立野キャンプ場へ到着。キャンプ場はこの時期にしては珍しく誰もいない。顔を洗って水を飲んだが生ぬるい。キャンプ場から県道へ上がると通行止めの看板。吉和からキャンプ場分岐まで通行止めになっている。瀬戸滝までのんびりと県道を下った。

ササユリ
オオナルコユリ
ホオノキ
オニグルミ
ヤマツツジ
ウリノキ
キンモンガ
ヤブマオのマイマイ
クマザサのマイマイ



カシミールデータ
総沿面距離16.4km
標高差547m

アカショウマ

区間沿面距離
瀬戸滝登山口
↓ 1.9km
左・右谷分岐
↓ 2.3km
バーのキビレ
↓ 1.1km
細見谷
↓ 3.8km
十方林道祠
↓ 2.8km
オオリュウズ
↓ 2.9km
立野
↓ 1.6km
瀬戸滝登山口

 

瀬戸滝

アライ川右岸の取り付き点
木馬道の石垣 上段の滝から

瀬戸谷

左谷、右谷分岐付近

キジヤ原のスギ林

踏み跡終点の石積 三ツ岩手前

大ビラメの滝下段

ウシロヤマ谷分岐の石積

林道からバーのキビレへ
クラガ谷へ

クラガ谷の滝

細見谷 クラガ谷分岐付近
オククルマムグラ キツネノボタン
ツチグリ ヤグルマソウ

細見谷 ヘイフリ谷付近

十方林道祠
祠下の堰堤
サワグルミ
カンネワラ谷
オオリュウズ 上部から
V字滝 奥がオオリュウズ
クロダキ谷手前のゴルジュ
クロダキ谷の先
立野キャンプ場
サルナシ マタタビ アカシデ ミズタビラコ ホオノキ
アサガラ エゴノキ マムシグサ シオデ オオバギボウシ
ヤマナシ ウツボグサ ホタルブクロ クサノオウ テイカズラ
カタバミ オカトラノオ キブシ シロバナニガナ ハクサンハタザオ

水量の少ないオオリュウズ
V字でないV字滝 奥はオオリュウズ
登路(黒線は緯線経線 間隔1分 WGS84 青線は磁北線)