山歩き

瀬戸滝登山口…アライ川…三ツ倉 2004/10/11
瀬戸滝登山口…アライ川…三ツ倉…下山林道…瀬戸滝登山口

■三ツ倉(ミツクラ)1023m:広島県吉和

瀬戸滝

左岸の踏み跡

 スギ林

 アライ川

アライ川

 アライ川

アライ川

アライ川

 アライ川 後方は女鹿平山 尾根から

切断されたスギ

7:05出発 曇り後晴れ 16℃

 駐車場から瀬戸滝への新道を上がる。雨の後で水量が多い。瀬戸滝の上部から水流が溢れんばかりに落ちていた。瀬戸滝の入口にオニグルミがある。細見谷でも近くの立野でも見たことがないのだが。もっとも、見落としているのかもしれない。先月はまだ実があったが、すでに落ちていた。先日、広島市内の中心部の川土手の石垣の間から、小さなオニグルミが実っていたのには驚いた。

オニグルミ

 瀬戸滝へ落ちるアライ川へ入る。アライ川はアライゴウと読むのだろうか。十方山から立岩貯水池へ落ちる大谷川はオオダニゴウと読む。十方山周辺で谷のことを川と呼んでいるのは、アライ川と大谷川だけのようだ。何故この二つの谷は川なのか、よく分からない。「西中国山地」ではアライガワとなっている。

クモ

 アライ川は普段は水チョロチョロの小さな流れなのだが、今日は水量が多い。谷は入口から200m余り、急峻な滝が連続する。それを越えると谷は緩やかになる。右側(左岸)に踏み跡があらわれ、やがて谷を渡って瀬戸滝上部の方へ向かっている。この道は木材を運搬した木馬道の跡なのかもしれない。瀬戸滝上部から右谷上流の三ツ岩付近まで木馬道の跡がある。

ワサビの食痕

 ワサビの食痕が続いている。30cmほどの高さのところの葉を食べている。
 9時ごろ、谷が開けた所に数十本のスギの大木が林立していた。植林でなく自然林のようだ。スギ林を過ぎてまもなく最初の分岐を左へ進む。分岐にはトチノキがある。さらに40分ほどで左に岩壁が現れ、分岐を右へ進む。
 さらに30分ほどで、長いナメラ滝を這いつくばって登ると、右岸に真中が切れて、左右に開いたような岩壁が現れる。これがブツダンタキだろうか。「瀬戸谷の支流、アライ川の奥に<ブツダンタキ>とあるのは、この懸崖が、仏壇を開いたような形になっている所からつけられた呼称だという」(「西中国山地」桑原良敏)

スギの剥皮

ガマズミ

 ブツダンタキから少し先のスギにクマの剥皮の古い痕があった。爪痕も残っている。剥皮は春4月ごろから初夏にかけて発生し、表皮の下の組織を食べているという。
 ブツダンタキを越えると谷は刺とブッシュが待ち構えていた。左側の尾根によじ登っていると、鐘の音が聞こえる。話し声も聞こえる。スグ東側は十方山の登山道のようだ。尾根の見通しの良いところから、遡上してきたアライ川や女鹿平山が見えた。尾根沿いはガマズミの赤い実やリョウブが多い。赤い実は甘酸っぱくておいしく、平べったい白い種が残った。クマはガマズミを食べているのだろうか。ほどなく瀬戸滝上部と三ツ倉を結ぶ稜線に出た。数分で遭難碑のある三ツ倉に到着。ちょうど、登山者が三ツ倉から十方山へ向かう鞍部へ、賑やかに下っている所だった。

 三ツ倉には昭和10年2月、大雪で遭難した伊藤四郎の石碑が立っている。石碑は十方山山頂に向けられている。裏面は母の歌が刻まれている。遭難から今年で69年になる。当時は十方山への交通手段もなく、今と比べて雪も多かったに違いない。
表面は
 広島高等学校理三乙
 伊藤四郎之碑
 昭和10年2月3日遭難記念
裏面は
 はたと世をめていつくしミ志なてしこの
  あはれみゆきにみえすなりけり
                     はは
(「西中国山地」)

ムラサキシキブ

 三ツ倉までは順調に登れたのだが、ここから先は迷いの連続だった。予定では登山道から下山林道へ入り、黒ダキ山を経て、立野を回って帰るつもりだった。
 先ず下山林道へ入る道を間違えた。昔、瀬戸滝上流へ釣り上がり、林道へ出て十方山登山道から帰っていたのだが、道を勘違いし、もう一つ上の尾根から降りてしまった。
 さらに、2万5千地図の下山林道の終点はもっと東よりまで通じており、ウシロヤマ谷の手前まで伸びていたことだった。十方山登山道と林道終点の最短距離は350mほどだった。
 後で調べて見ると、最初に降りたウシロヤマ谷で、林道終点と僅か50mほどのところを通過していた。結局、大ビラメノ滝の手前まで下り、バーのキビレへ向かう支流を登り直して林道へ出た。2時20分だった。結局ここから引き返した。
15:10 林道終点
16:45 登山道

林道終点手前の車

 林道は倒木で荒れたいた。マツボックリを小さくしたような実がたくさん落ちていた。ヤシャブシのようだ。青い実もついていた。林道のような開けたところを好むのだろうか。切断されたスギの大木があった。太いほうで幹周り1.2m、年輪を数えて見ると100年は越えているようだった。林道終点手前に錆付いたライトバンが倉庫代わりに使われていた。

 終点から先の道は茂っている。歩く人が少ないのだろう。僅かに残る踏み跡と目印は、ウシロヤマ谷へトラバース気味に降りるようになっていた。谷に赤いテープの目印が一つ残っていた。ここから先は見当がつかない。急登を登山道方向へ登った。
 帰りにもう一つの尾根を少し降りてみたが、目印があり、林道を正面に見る位置にあり、以前上り下りした道に間違いなかった。
18:05 瀬戸滝登山口
------------------------------
総沿面距離 10.2km
標高差 569m

ヤシャブシの実

区間沿面距離
瀬戸滝登山口
↓ 0.9km
瀬戸滝
↓ 1.7km
三ツ倉
↓ 2.6km
下山林道
↓ 1.7km
下山林道終点
↓ 1.0km
三ツ倉
↓ 2.3km
瀬戸滝登山口

アライ川

アライ川

アライ川

 アライ川

アライ川

 アライ川

ブツダンタキ

瀬戸谷と日の平山 林道から

三ツ倉の遭難碑

 

 
奥三ツ倉から立岩貯水池への稜線(ナガオのオカ) 三ツ倉から
日の平山上空3904mから撮影 カシミール3D(ランドサット衛星画像ETM<2002/5/25>+50mメッシュ 30mm画角59°カメラSTD)
登路(黒線は緯線経線 間隔1分 WGS84 青線は磁北線)
林道終点付近(黒線は緯線経線 間隔10秒 WGS84 青線は磁北線)
●三ツ倉から登って最初の尾根道が林道終点への道、赤テープの目印があり、林道を見ながらウシロヤマ谷へ降りる。
●誤った入口は途中から踏み跡が消えるが、ウシロヤマ谷分岐への最短距離。
●ウシロヤマ谷分岐には、沢に小さな赤テープが一つ残っている。そこから踏み跡をトラバースして林道終点へ登る。
●2万5千分の1地図の林道終点は地図上の終点≠ワでとなっている。
●ウシロヤマ谷分岐から十方山登山道までの最短距離は250mほどである。