山歩き

立野…一ノ谷…沼長トロ山…細見谷南尾根 2004/9/23
立野…一ノ谷…D峯…沼長トロ山…A峯…1023峯…B峯…C峯…D峯…立野

■沼長トロ山(ヌマナガトロヤマ)1014.4m:広島県廿日市市吉和字吉和西
■銅山(ドウザン)920.6m:広島県廿日市市吉和細見谷国有林(2004年7月選点 平成16年)

一ノ谷手前 ミズナラ

一ノ谷

 一ノ谷

 一ノ谷

一ノ谷

 一ノ谷 鞍部から

沼ノ原から頂上へ向かう支流

 A峯から

1023峯から下り

1023峯西よりから 沼長トロ山 2004/4/4

6:30出発 雨 18℃
 

誰もいないキャンプ場

 
カーブミラー

 キャンプ場は静けさを取り戻していた。細見谷橋を渡って林道を歩いた。林が開けた草地を通り過ぎると、ズボンは種だらけになっていた。林道沿いはクリの木が多い。クマ棚を探してみたが、見当たらない。林道にイノシシが掘り返したような跡があった。

7:30一ノ谷
 二つ目ののカーブミラーを下ると、胴回り30cmほどのツルが絡みついたミズナラの大きな木がある。そこを越えると一ノ谷へ出る。林道をゆっくり歩いたので一時間ほどかかったが、立野からは20分くらいだろう。細見谷は膝ほどの深さだった。あまり冷たくは感じなかった。真夏は冷たいと思うのだが、水温が気温と差がないためだろう。水温は14、5度だった。温度計を浸けたので正確ではないだろう。

枝先のカタツムリ

  
ウワバミソウの食痕

ワサビの食痕

クマの爪痕

10:50分岐
 一ノ谷へ入ろうとすると、雨がポツリと降り出した。天気予報は夕方から雨のはずなのだが。見上げると、ミズキの枝の先にカタツムリが留まっている。幹から4、5メートルはあるだろう。樹上性で殻の高さが高い特徴のサンインマイマイのようだ。雨を待っているのだろうか。

 一ノ谷の入口から急峻な滝が連続する。ウワバミソウの葉の食痕があった。さらに上ではワサビの葉の食痕もあった。立ち止まって食べたのでなく、歩きながら摘み食いしているようだ。どれも40、50センチの高さのところを食べている。最後の分岐辺りまで続いていた。この谷もクマの通り道の一つなのだろう。水量が多くて乗り越せない滝の左側(右岸)を巻いて見ると径があった。獣道のようだ。動物たちは、うまく巻径をつくるものだ。

 途中で雨がひどくなり、谷の開けた、緩やかなところで様子を見た。尾根に出ようかと思うと、雨が止んだ。もう少し登れば谷が緩やかになるはずだ。9時20分ごろ、原生的なサワグルミが林立する谷へ入った。そこから上はなだらかな谷になった。ところどころでサルナシのまだ青い実が落ちていた。見上げると僅かに実を確認することができた。食べてみるとすっぱくはなかった。ツルが巻きついたイタヤカエデの幹に古いクマの爪痕があった。今にもクマが出て来そうな大きな虚もあった。おそるおそる覗いてみた。

11:25鞍部
 一ノ谷の最後の分岐は水流を二分する。分岐にはイタヤカエデの木がある。右はB峯、C峯の鞍部へ、左はC峯、D峯の鞍部へ。左の谷を詰めてササ帯に入り、鞍部に出た。登山道の目印があった。

三等三角点

12:45沼長トロ山
 鞍部からD峯へ登り、尾根を下って沼ノ原の支流へ出た。小川のような沼ノ原の分岐から上流へ上がり、沼長トロ山へ向かう支流へ入る。植林帯の中にブナが点在している。

13:45 A峯
14:05 展望岩
14:15 1023峯
14:30 B峯
14:35 C峯
14:50 D峯

 沼長トロ山から下った辺りはヒノキとスギが混在しているが、やがてスギの植林帯になる。登山道のすぐ左下に林道が現れるが、林道はロクロ谷の入口がある鞍部へ向かっている。

 登山道はブナの大木の間を通り、原生的な雰囲気を楽しめる。ほどなくA峯へ到着。A峯の北端の大岩に立つと、遠く恐羅漢山まで展望できるのだが、キリで視界がほどんどない。僅かにロクロ谷へ落ちる尾根が見えた。展望岩、1023峯からは十方山や黒ダキ山、細見谷が目前に見えるはずなのだが。1023峯を下って少し登るとB峯である。C峯は岩の頂になっているが、林で展望はない。C峯を下り、一ノ谷から上がってきた鞍部に出て、再びD峯へ。D峯から立野へ向かう尾根を縦走する。キリがなければ周囲の山を確認しながら楽に歩ける道なのだが。

四等三角点 

15:30 922峯
 D峯からしばらくは、よく開かれた登山道が続く。黒ダキ山の道より整備されている。測量のために開かれたようだ。今年三月、立野からD峯へ縦走した時、ピンクのテープ続いていたが、まだ、大分残っていた。南側はヒノキの植林帯、北側は雑木林になっている。縦走路でタメ糞を見つけた。雨でくずれているが、木の種が残っている。クマかイノシシだろうか。922峯は新しく切り開かれて、四等三角点が設置されていた。はじめて見る形の三角点だった。

18:45 城山
19:15 立野
 922峯を過ぎて次のピークを越えた辺りから道が分かりにくくなった。キリで視界がないので、縦走路の尾根が見当つかなくなる。やけに下るので間違ったと分かる。元の地点まで帰る。これを三回繰り返した。やっとの思いで城山へ着いた頃にはすっかり暗くなっていた。城山から立野のキャンプ場へ尾根が伸びているが、倒木とブッシュで歩きにくい径だ。ライトを点け、城山から杉林を下って林道へ出た。雨がまたひどくなった。

 立野から沼長トロ山へ向かう縦走路は、809峯の先の鞍部を過ぎた辺りまではブッシュが多く歩きにくいが、そこから先は道は良い。ヤセ尾根があるので見通しの利かないキリに注意しなければならない。天気が良ければ、周回しても10km余りの穏やかな径を楽しめる。
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総沿面距離 10.7km
標高差 484m

アキギリ

区間沿面距離
立野
↓ 1.4km
一ノ谷
↓ 1.6km
D峯
↓ 0.9km
沼長トロ山
↓ 2.1km
D峯
↓ 4.7km
立野

シラネセンキュウ

一ノ谷 手前は細見谷

一ノ谷

一ノ谷 サワグルミ

 一ノ谷 虚

沼ノ原

 周回登山道

1023峯

1023峯から下り

D峯からの縦走路

十方山、黒ダキ山 A峯から 2004/4/4

 
 
一ノ谷落口
一ノ谷
一ノ谷
一ノ谷
沼長トロ山
尾根のブナ
ルート踏査の標識
A峯から黒ダキ山方向
霧の中の周回路とブナ
銅山
立野キャンプ場
 
女鹿平山上空4321mから撮影 カシミール3D(ランドサット衛星画像ETM<2002/5/25>+50mメッシュ 25mm画角68°カメラSTD)
登路(黒線は緯線経線 間隔1分 WGS84 青線は磁北線)