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立野…黒ダキ山…十方山 2003/11/23
立野…下山林道…黒ダキ山…十方山南西尾根…十方山…三ツ倉…瀬戸滝登山口…立野

■黒ダキ山(クロダキヤマ)1084m:広島県吉和村

テンガタキ

尾根筋の吸殻入れ 「広島営林署」とある

冠山

黒ダキ山頂上 三角点(国土地理院情報)

仏石

背丈を超えるクマ笹が頂上近くまで続く

峠の西側から見た細見谷源流域

十方山雨量観測局

頂上付近から東側を展望


7:30立野キャンプ場出発
 キャンプ場では新しい水場だろうか、建設中だった。
 テンガタキまで林道を歩くのは何年ぶりだろう。林道を大竜頭まで歩いて行き、山女や岩魚を釣った時期がある。その後、沢の歩き方をおぼえてからは、立野から20分ほど林道を歩いて沢へ下り、大竜頭まで沢ぞいに歩くようになった。

8:15テンガタキ 立野から4146歩。
  テンガダキから下った流れは細見谷へ落ちる。 流れ落ちる谷は幅数メートルの狭まった崖で ちょうど真上から滝となって落ちてくる。
 デジカメの電池を昨日充電したばかりなのに、気温が低いためか、一発目から残りあと僅かの表示になり、カメラが使えない。予備の電池を買ってきてよかった。

8:20黒ダキ山への入り口 4510歩
  赤い目印の間を右へ取り付くと登山道だ。道はしっかりしている。30分ほどで尾根に出た。

8:57尾根に出る 7248歩
  尾根筋に赤い吸殻入れがある。「広島営林署」管轄の国有林の管理ため、この尾根を通って山へ入ったのだろうか。

 林の間から見える十方山や冠山の眺めがすばらしい。

9:15頂上手前のピーク 8445歩 
 ここにも赤い吸殻入れ。頂上も含めて3ヶ所あった。

9:39黒ダキ山頂上 立野から10375歩
しばらく休憩し、食事。朝沸かしたコーヒーが旨い。
 木立に邪魔されるが、十方山や林道、冠山など周囲を展望できる。
9:55出発

10:12仏石 12195歩
 頂上から十数分で仏石。まるで大きな墓石のように鎮座している。

 頂上から下る道は荒れている。新しいピンクの目印があり、助かる。このピンクの目印は林道との合流点まで続いていた。登山道が荒れていたり、あるいは道がなくても、目印があるだけで山の歩き方が大分違ってくる。目印を取り付けられた方に感謝。

 目印が全くなかった峠から頂上まではひどい目にあった。

10:30 「三角点」 十方尾根合流点 13474歩
 黒ダキ山から標高点まで30分。
 
 十方尾根への上りは道がなく荒れている。背丈を越えるクマ笹が行く手をさえぎる。目印を頼りに進む。目印にそって登りきると十方尾根合流点。複数の目印の下に基準点配置図にない「三角点」があった。

11:18峠の林道 17250歩
 十方尾根合流点から50分ほどで峠の林道に出た。
 意外と時間がかかった。ところどころ背丈を越えるクマザサ、密集した笹が邪魔して思うように前へ進めない。目印がなかったらもっと時間を費やしただろう。
 峠からの展望がすばらしい。
 峠の西側に立つと眼下に迫る細見谷源流域、五里山、峠の東側からも峰峯が一望できた。

 林道を少し東側に下ると「十方山雨量観測局」があった。
 説明文では「山地災害から人命、財産を守るため平成10年度広島県が設置した雨量観測システム」とあった。アンテナがあるので、データを自動送信しているのだろう。

 峠の西や東に取り付き点がないか調べてみたが、それらしいものはない。林道を東に下って瀬戸滝からの登山道の合流点に出るか、このまま縦走を続けるか。十方山頂上まで直線距離で約3キロ。
 せっかくここまで来たのだから、縦走してみよう。

11:40峠を出発 18978歩
 峠の真ん中をよじ登り尾根筋に出た。ここから先は目印も見当たらない。クマ笹との格闘が続く。尾根の真ん中あたりにある大木を目印にして、「次はあの木まで」をくりかえし繰り返し進んだ。笹や小枝に阻まれてなかなか進まない。しばらくして、急な下りになった。瀬戸滝上流部の谷筋に出たようだ。意外と谷が十方山の裾野深く入り込んでおり、大ぶん西よりに進んだところで、十方山への最後の取り付き(バーのキビレ)に出た。

13:13バーのキビレ 22172歩
 取り付きから東側へ、瀬戸滝最深部の谷がすぐ手前まで入り込んでいるのが確認できる。瀬戸滝登山道の昭和12年遭難碑のあるピークが見える。
 ここから山頂までは登りだけだ。

15:53登山道 33373歩
 熊笹はときどき腰くらいの高さになって楽に進めるときもあるのだが、長くは続かない。延々とクマ笹との格闘が続いた。ブナの倒木も多い。頂上にさらに近づくと、今度は潅木の密度が増し、笹と潅木が手を結んで進行を妨げる。
 いい加減時間切れかと思っていたが、後へ引くわけにも行かない。東の山並みが見えるあたりに移動してみると、頂上付近にある見慣れた平原が目の前に広がっていた。よく見ると笹の切れ目が上に向かって伸びている。登山道に出たのだ。わずか数十メートルほど西よりを進んでいたために、まったくそれに気づかなかった。遭難碑の手前だった。峠から4時間かかった。

16:05頂上 34462歩
 急いで頂上を後にした。水場付近で完全に日が落ちた。
17:45瀬戸滝登山口 44775歩
18:10立野キャンプ場 47542歩

黒ダキ山の入口 目印の間を右へ

林の間から見える十方山

林道が間近に迫る

林道まで続くピンクの目印に助けられた

十方尾根合流点の「三角点」

峠の林道 左から右へ縦走を続ける

峠の東側から

登りの途中から見た冠、黒ダキ山

頂上

 

立岩山
大神ヶ岳 五里山
十方山
冠山

下山林道峠西から望む細見谷上流


女鹿平山上空3216mから撮影
 カシミール3D(16mm画角93°カメラREX)

 
登路(「カシミール3D」+「地理院地図」)
 
カシミール3Dデータ

総沿面距離 15.1km
標高差 807m

区間沿面距離
立野―黒ダキ山登山口 2.3km
黒ダキ山登山口―黒ダキ山 1,9km
黒ダキ山―十方尾根取り付き 0.8km
十方尾根取り付き―林道峠 0.8km
林道峠―バーのキビレ 1.1km
バーのキビレ―頂上 2.1km
頂上―瀬戸滝登山口 4.5km
瀬戸滝登山口―立野 1.6km